福島市に設置され地域との共生に多くの課題を残す先達山太陽光発電所。その問題をアメリカの学生たちが取材している。
「ラブリー!コンニチハ!」10月13日、福島市の集会所に集まったのは、アメリカ・ビラノバ大学の学生達。世界各地で「社会正義」をテーマにドキュメンタリー映画を制作している。
ビラノバ大学のソフィア・ルイスさんは「私たちは福島で起きていることを伝える活動に取り組みます。そして特に、あなたのように地域の課題について声を上げている人たちの物語を伝えていきたいと思っています」と住民に話す。
この日インタビューを受けたのは、先達山の麓で暮らす住民。太陽光発電所の設置で地域や生活はどう変わったのか、質問を重ねていく。
ビラノバ大学のジャスミン・スリヴァスタヴァさんは「実際に影響を受ける人たちの声を聞かなかったら、どうなるのでしょうか。大きな被害を受ける地域の人たちが、声を上げられなかったらどうなるのでしょうか」と問いかける。
商業運転の開始から1年が過ぎた先達山太陽光発電所。9月には馬場市長が直接、事業者に対して太陽光パネルからの光の反射の問題などを質した。
馬場市長:「あってはならない現象であると認識しているか」
事業者:「当初想定できなかった反射光の影響が現実的に生じている」
馬場市長:「何を、いつまでに是正可能なのか」
事業者:「慎重に検証を進めている」
この日も具体的な対策は示されず、今後改善に向かうかはいまも不透明なままだ。開発によって影響を受ける住民の声はどこまで尊重されているのか。日本に限らない、世界共通の課題だ。
ビラノバ大学コミュニケーション学部のへゼカイア・ルイス准教授は「この地域の人たちが、これほど熱心に環境を守ろうとしている姿に心を動かされます。このメッセージは世界中に広めるべきだと思います」と話した。
学生たちが制作したドキュメンタリー映画は2027年4月頃に完成する予定。
