予算カット発言や無料シャトルバス問題が進退問題に発展している簗和生農林水産大臣ですが、このあと、その進退が大きな山場を迎えそうです。
フジテレビ・西垣壮一郎政治部長と見ていきます。
榎並大二郎キャスター:
このあと午後5時過ぎに予算委員会が終わって、そこから高市総理は簗大臣と面会するというお話でしたよね?
西垣壮一郎政治部長:
当初、面会すると昨日言っていたんですが、今日になってやっぱり会わないとか、今、取材が進んでいて、やはり会うかもとか、動いているところが取材の状況です。
榎並大二郎キャスター:
ちょっと揺れているという情報も。仮に会わないとなると、面会しないというのはどんな意味合いがあるわけですか?
西垣壮一郎政治部長:
まだ高市総理自体は進退を明示していないですが、当初は会って話を聞く。昨日、電話で聞いてさらに聞いたうえで判断という余地があったんですが、会わないとなると、昨日の電話で全て分かったと、自分の中では続投の余地はないと固まったのかなという見方が出ているところ。そこが揺れ動いているところの状況を取材しているところです。
山崎夕貴キャスター:
まだ会う可能性もありますし、判断は固まったけどどうするか分からない部分もあると。
西垣壮一郎政治部長:
どういう対処の形にするかというところを見極めているところだと思います。
榎並大二郎キャスター:
面会するのかしないのかも何か1つ大きな分岐点になりそうです。そしてこの1週間、高市総理は簗大臣の問題を巡る姿勢が変わりつつあるんです。これまでの総理の発言をまとめました。
8日、予算カット発言を受けて、高市総理は国会で「しっかりと説明をした上で、襟を正して職責を全うしてほしいと考えております。とにかく働いて仕事で返せと言っております」と発言し、続投させる意向を示していました。
しかし、シャトルバス無料送迎の問題も浮上して野党からの追及が相次ぐと、13日は態度を一変させ、「(「予算カット」発言が)事実であるとしたら、本当に不適切なもので、本当にダサいと思います。その人が行政の運営をしていいのかどうかということも含め、私はしっかりと考えさせていただきます」と述べました。
榎並大二郎キャスター:
13日は進退について「しっかり考えさせていただく」と、高市総理の姿勢が変化しているのを感じますよね?
山崎夕貴キャスター:
結構変わりましたよね。当初しっかり説明はすべきだけど、「とにかく働いて仕事で返せ」と強いメッセージもありましたし、これが結構、空気感変わりましたよね。
吉岡恵麻キャスター:
昨日の発言を見ていたら、かなり厳しくて表現も直接的だなと思いました。
榎並大二郎キャスター:
どうして西垣さん、変化が生じてきたと見ますか?
西垣壮一郎政治部長:
1つ目の予算カット発言は、説明をして何とか続投させることも含めて説明をと言ったんですが、信頼を回復しないうちに2つ目のシャトルバス問題が出てきて、これでもさらに疑念が積み重なってきた。
だんだんと続投の余地から進退にということに総理の中でも考えが揺らいできたのが、この言葉を見ても動いてきているのが分かるかなと。
遠藤玲子キャスター:
総理も判断するうえで、無料シャトルバス問題が追い打ちをかけたような形になるんですか?
西垣壮一郎政治部長:
無料シャトルバス問題は昨日、高市総理は簗大臣と電話で話したんです。そこを受けて今日、違法か否か判断できないと。つまり自分で説明を聞いて、今日もやっぱり疑念が自分の中で払拭できないと。そういう意味では大きな影響を与えているといえます。
榎並大二郎キャスター:
そこが続投の判断について揺れ動く1つの基準になっているということですね、難しいところですが。
西垣壮一郎政治部長:
よくあるのが、問題が積み重なってくると、守ろうとしているうちに政権の体力も奪われるように、一般的には問題が起きた時に対処しきれないのがよくあるパターンで、だんだんそうなっているのかなということを総理なりが考えていると思われます。
榎並大二郎キャスター:
さらにもう1つ、高市総理が簗大臣の進退判断を急いでいるとみられる訳が、今後の日程です。
高市総理としては、10月20日には肝いりである食料品消費税の減税法案を審議入りさせたいというわけですよね。
西垣壮一郎政治部長:
これが今回の国会の大きなものであるんですけど。今日このあと参議院では、与党が過半数を割れている中で問責決議案とかが出てくると、次の参議院予算委員会、これは全大臣が出席要求をされるので、問責決議案を野党が通すと次の参議院は審議ができない。となると、次の消費税の減税法案は審議がどんどん遅れていくというところで、今日が1つのタイムリミットになる状況でもあったわけです。
榎並大二郎キャスター:
肝いりの審議ができなく恐れがあるということで急いでいるのではないかと。
三宅さん、こうした日程の事情や発言の変化を見ても、高市総理の焦りのようなものも見えてくると。
三宅正治キャスター:
早く片を付けたいという気持ちはあるんだと思いますが、1つ気になるのは、予算カット問題というのは、大臣がたとえ辞任したとしても、これは説明責任をしっかり尽くすべきだと思うし、多くの国民は納得していない部分はあると思うんです。そこはしっかりしてほしい気がしますけどね。
榎並大二郎キャスター:
国民の血税、税金を自分への支持・不支持で配分することがあっていいのかと。予算カット発言ですが、もし仮に辞任となった場合には、それも幕引きとなってしまうんでしょうか?
西垣壮一郎政治部長:
野党が言っているのは、まさに三宅さんがおっしゃるとおり、与党議員が権力を使って予算を不公正にしたんじゃないかという問題なので、仮に進退で大臣でなくなっても、この問題は与党の問題、政治の公正性だということで野党は追及を続けてくることになると思います。
榎並大二郎キャスター:
このあと高市総理がどのような判断を下すのか注目されます。
