当時7歳の女の子が虐待を受け死亡した事件の初公判で、母親は、保護責任者遺棄致死罪について無罪を主張しました。
真っ赤なイチゴを手にあどけない表情を見せる、犬山市の島崎奈桜さん(当時7歳)。おととし5月、母親らによる虐待で死亡したとして、命を落としました。
あれから約2年半。13日の初公判で、顔色を変えずややうつむきながら姿を現した母親の島崎みなみ被告(35)。
起訴状などによりますと、島崎被告はおととし3月、奈桜さんの腹を蹴ってケガをさせた罪と、その2か月後、内縁の夫・倉田凱被告(34)から腹を殴られ嘔吐を繰り返した奈桜さんを病院に連れていかず、死亡させた罪に問われています。
裁判長から起訴内容に間違いがあるか問われると…。
<島崎被告>
「はい、(間違いが)ございます。弁護士から代わりに説明してもらいます」
と一言だけ述べ、容疑の一部を否認。
弁護側からは「嘔吐などがあったことは認識していたが、倉田被告による暴行を認識していなかった」「島崎被告は嘔吐の原因は別にあると誤解し、病院を受診させる状態だと認識できていなかった」として…。
<弁護側>
「故意性がなく、保護責任者遺棄致死罪は無罪を主張する」
また傷害罪については、弁護側は「立証が不十分」だとして、暴行罪にとどまると主張しました。
一方、検察側は「奈桜さんの吐しゃ物が茶褐色だったため、ネットで調べたところ、病院に連れていく必要があると認識した」と指摘。
その上で、「救急対応の病院は、奈桜さんが最初の一時保護のきっかけになった病院だったことから、児童相談所への通報をおそれ連れていかなかった」として、保護責任者遺棄致死罪は成立すると主張しました。
当時7歳の命が奪われた事件。判決は今月30日に言い渡される予定です。
