簗和生農林水産大臣が、ことし5月、衆院選で自身を支持しなかった首長がいる自治体に対する国の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題。
国会ではきょう=9日も代表質問が行われ、簗農水大臣の“道路予算カット”発言をめぐって高市総理大臣への追及が続いています。
そんななか、野党は問責決議案の参議院の提出も辞さない考えで各会派が一致し、自民党側に伝えたということです。
この動きについて、ジャーナリストの岸田雪子氏は「野党側としては、参議院で『このまま押し通すわけにはいかない』という姿勢を早めに見せた」と分析したうえで、「『選挙の恨みを予算で晴らす』という発想そのものが、強大な予算を預かるという立場として適切なのか」と問題提起しました。
■高市総理「本人が適切に説明することが重要」も…
9日、国会の代表質問では、野党側から簗大臣の任命権者である高市総理に対し、追及が続きました。
【高市早苗総理】「大臣の任命責任は私にあります。しかしながら、政治家の言動についてはまず本人が適切に説明することが重要であると考えておりますので、しっかりと説明をしていただきたい」
簗大臣は9日朝、自民党の会合に出席しましたが、冒頭に謝罪をしなかったため、鈴木宗央議員が声を荒げて発言。
【鈴木議員の発言】「あなたは今、耳目を集めているわけだ。まず冒頭に「お騒がせしています」だとか「しっかり説明責任をはたしてやっていきます」とか、挨拶があってしかるべきではないか。
人としての矜持がとわれているんだよ」
この指摘を受け簗大臣は「大変失礼いたしました」と応じました。
また、簗大臣は会見で、選挙期間中に支援者をシャトルバスで無料で送迎したことについて「法令にのっとり適切に処理している」としたうえで、「事実関係について今確認をしている」と述べるにとどめました。
■野党が「問責決議案」提出の姿勢を見せた背景は
ジャーナリストの岸田雪子氏は、野党が早期に「問責決議案」提出の姿勢を示した意図についてこう読み解きました。
【岸田雪子氏】「衆議院は自民党が大勝しましたけれども、参議院はまだ少数なわけですよね。野党側としては、参議院で『このまま押し通すわけにはいきませんよ』という姿勢を早めに見せた、ということだと思います」
その上で、今回の問題が“スキャンダル”とは性質が異なると述べました。
【岸田雪子氏】「これまであったような、例えば不倫とか、そういったスキャンダルと、今回の話は議論のレベルが違うところがあると思います。
『選挙の一種の恨みを予算で晴らす』という発想そのものが、ひとつの役所のトップとして官僚と向き合ったり、強大な予算を預かる立場として適切なんだろうか、というところが問われている」
さらに、「謝罪があったとしても問題が解消されるわけではない」という見方も示したうえで、任命権者である高市総理についても指摘しました。
【岸田雪子氏】「発言そのものだけじゃなくて、適格性に対して簗大臣も、任命した高市総理も、より一層の説明が求められることは変わらないと思います」
■「問責決議案」提出なら国会運営にどう影響?
参議院での「問責決議案」提出の動きについて、関西テレビ・神崎博解説デスクは国会審議に与える影響を解説しました。
【関西テレビ・神崎博解説デスク】「問責決議案が参議院で出されるのがポイント。参議院は与党が少数なので、可決する可能性があります。
可決してしまったらどうなるかというと、『すぐに辞めないといけない』という強制力はない、法的拘束力もないんですけれども、例えば農水大臣が出席する委員会とかは、審議がストップしてしまって、国会が止まる(可能性がある)」
神崎氏はその上で、与党への影響についてもこう述べました。
【関西テレビ・神崎博解説デスク】「与党側としては法案を通せなくなって困るので、かなり大きな問題になりかねないと思います」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年10月9日放送)
