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「残業三兄弟」発言で自殺から1年 「トップの責任を思い知らされた」市長自ら反省 職場改善報告書を公表|FNNプライムオンライン

「残業三兄弟」発言で自殺から1年 「トップの責任を思い知らされた」市長自ら反省 職場改善報告書を公表

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石川県能美市で2025年10月、パワハラで職員が自殺してから1年。その際に設置した「風通しの良い職場づくり推進委員会」の報告をまとめ9日公表しました。

この問題は2025年10月、能美市役所で、総務部の課長級職員が部下を「残業三兄弟」などと呼び、時間外勤務を適切に申請させないなどのパワハラを行った結果、1人の職員が自殺したものです。

これを受け、能美市は2026年2月27日から計11回にわたって、井出敏朗市長を座長とする風通しの良い職場作りを進めるための委員会を開催し、ハラスメント防止や業務効率化など、職場環境の抜本的な改善策を取りまとめました。

報告書の冒頭で井出市長は、「トップの責任を思い知らされ、後悔の念に駆られました」と率直な言葉で問題の重さを認めています。能美市を取り巻く環境が日々変化するなか、「急ぎすぎたのかも知れません」とも述べており、組織のトップが自ら反省を表明する異例の出発点となっています。

同委員会が問題の背景として挙げたのは、相談体制の不十分さ、業務課題の改善が進まない状況、組織や人間関係の硬直化、そして職員の余裕のなさの4点です。ハラスメント防止対策としては、保健師や臨床心理士と連携した内部相談窓口の充実、所属課外のメンターに相談できるメンター制度の強化、匿名で利用できる外部相談窓口の新設が盛り込まれました。また、相談フローチャートの整備とハラスメント防止指針の策定も進めるとしています。

さらに、職員のみならず市民も対象としたハラスメント防止条例の制定を目指し、12月議会への提案を計画しています。

時間的・心理的なゆとりの創出に向けては、業務や行事のスクラップ&ビルドを徹底し、デジタル化や業務プロセスの見直しによる効率化を図る方針です。開庁時間の短縮も検討されており、ワークライフバランスの推進として年休奨励日の設定や年休取得促進も打ち出されました。

人事面では、業務の属人化を避けるための適宜適切な人事異動の推進と、業務量調査に基づく人員配置が示されています。人事評価については部門内を基本とし、年3回の面談を活用しながら評価を職員の成長と処遇改善に適切に反映させるとしています。

職員の能力発揮と成長支援に関しては、職員が受けてみたい研修機会の創出やオンライン研修の活用、自己啓発や研修参加実績の人事評価項目への追加が盛り込まれました。

「職員を信じて任せ、必要な支援を行いながら成長を支える」という方針のもと、ボトムアップ型の事業・施策の具現化も目指します。

報告書では、職場環境づくりの根幹について委員会としての考えも示されています。「風通しの良い働きやすい職場は、仕組みやルールを変えてつくられるものではなく、日々の声のかけ方、相手への向き合い方、立場や考えの異なる相手への想像力、そして、気になることを見過ごさない姿勢」の積み重ねによって形づくられると述べており、制度整備にとどまらない職員一人ひとりの意識改革を重視しています。

この考えを具体的な行動につなげるため、「私たちの職場をつくる10の問いかけ」も策定されました。

「自分だけでなく、相手も気持ちよく仕事を進められるように努めていますか」
「周囲の職員の小さな変化や、SOSのサインに気づけていますか」
「自分とは異なる価値観や働き方を、否定せず受け入れられていますか」など、
職員が日常的に自分自身へ問いかけるための10項目が列挙されており、執行部や職場での定期的な振り返りや面談への活用が促されています。

また、市庁舎にフリースペースを新設し、職員相互の交流・親睦を深める環境整備も予定されています。

能美市は今後も「一人ひとりが尊重され、安心して働ける職場環境づくり」を継続して推進するとしており、この取り組みを発展させていく方針を明らかにしています。

石川テレビ
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