元局長めぐる知事発言に「人の死を愚弄するな」の怒声
兵庫県はきょう=7日に行った斎藤元彦知事の定例会見で、以前「人殺し」などと会見中に発言したフリーランスの記者の参加を拒否しました。
斎藤知事は、最終的には自身の判断とした上で、「総合的に判断した」と説明しています。
斎藤知事はことし5月の定例会見で、告発文書の作成後に死亡した元県民局長について、「懲戒処分をさせていただいた。最終的にご本人もそれを受け入れた」と繰り返し発言。
斎藤知事はことし6月の会見でも「懲戒処分を、結果として受け入れられた」と繰り返し、フリー記者として会見に出席していた著述家・菅野完氏が「死んだやんけ、死んだから(不服申し立てが)できんかったんやろ、人の死を愚弄するな」「人殺しやんけお前は」などと発言しました。
この発言を受けて斎藤知事は、菅野氏を名誉棄損の疑いで兵庫県警に刑事告訴しています。
こうした中、知事定例会見の主催者である記者クラブは9月以降の菅野氏の会見参加を認めましたが、もう1つの主催者にあたる兵庫県は、参加を認めませんでした。
県は今後も、参加を認めないということです。
他の質問ゼロ…記者団の“集中砲火”に斎藤知事は
斎藤知事は、「記者会見の共同開催者である県として、これまでの度重なる不規則発言、威圧的な発言、社会通念上不適切な発言があったことから、円滑な会見運営が困難と県として判断した。最終的には知事として判断した」などと説明しました。
報道陣からは、「不適切な発言」の判断基準や、菅野氏の会見参加を拒否した法的根拠、憲法21条で保障される「表現の自由」を侵害しているのではないかとの質問が相次ぎ、他の分野の質問は全く出ませんでした。
これに対し斎藤知事は、「総合的に判断した」などの回答を繰り返すに留まりました。
菅野氏反発「判断の法的根拠ないことが明らかに」
一方、菅野氏は報道陣の取材に対し、「極めて不適切な判断。(会見参加の拒否が)無期限かつ、明確な条件なし、かつその判断の法的根拠もないことが明らかになった」と述べ、今後、何らかの法的措置も辞さない意向を明らかにしました。
兵庫県の一連の対応について、県庁関係者は取材に対し、「あの人(斎藤知事)は平気で法的根拠もないことをやろうとする人。ただ言っていることを聞くと、それらしく聞こえてしまう。そうやって、だまされる人たちをあおっているのが、あの人のやり方だ」などと語りました。
