2026年10月、値上げされる飲食料品は3000品目超え。家計への負担が増すなか、少しでもムダを減らすために注目したいのが、冷蔵庫の収納術だ。今ある食材を把握しやすくすることで、買いすぎや食品ロスを防ぎ、節約につなげる方法を紹介する。
「きれい」より「把握できる」収納
教えてくれるのは、広島県福山市でライフオーガナイザーとして活動するきづきともこさん。依頼者の自宅を訪問して、その人に合った片付け方をアドバイスするほか、無理なく維持できる収納などを教える「片付け講座」も開いている。
実は自身も「すぐ散らかってしまう」タイプだという。
「性格がズボラというところがあって面倒くさがり屋なので、いかに自分が簡単に戻せるような収納にするかというところを試行錯誤しながら今に至ります」
そんなきづきさんの自宅にある冷蔵庫を見せてもらうと、きれいに整えられた庫内に驚かされる。ただ、目指しているのは“きれいな冷蔵庫”ではない。
「きれいを目指しているのではなく、自分が把握できるようにしています」
きづきさんは、冷蔵庫の収納にも“独自ルール”を設けている。
冷蔵庫の中を「縦と横」に4分割
そのポイントは、「エリア分け」すること。冷蔵庫の中を縦と横に仕切り、上下左右の4つのエリアを意識して収納している。
上段には、“存在を把握している”定番の食材や飲み物を配置。一方、下段には、「消費期限が短いもの」や「忘れがちな食材」を置く。
左右にもルールがある。家族がよく使うものやダイニングで使うものは右側、キッチンでよく使うものは左側にまとめている。
【きづきさん流 冷蔵庫のエリア分け】
上段:定番食材・調味料(味噌、らっきょう、卵など)、缶飲料など
下段:消費期限が短いもの、忘れがちな食材、使いかけの食材(豆腐、カレールーの残りなど)
右側:家族がよく使うもの
左側:キッチンでよく使うもの
「下のエリアには、今週食べようと思っているものや、使いかけの粉もの、パンケーキのもと、カレールーの残りなど。こういうものがどんどん奥に行って忘れてしまいがちなので」
「安いから」と買った食品も、冷蔵庫の奥に入って存在を忘れてしまえば、節約どころか食品ロスになってしまう。そんなときは、一度すべて出してチェックし、収納し直すことも大切だという。
“浅いトレー”で取り出しやすく
収納アイテムとして、きづきさんがおすすめするのが透明や半透明の「浅いトレー」だ。何が入っているか見えやすくなるだけでなく、トレーを引き出さなくても手が入る。
さらに、冷蔵庫に食材を詰め込みすぎないこともポイント。7割ほどにすると冷気が回りやすく、冷却効率の面でも適しているとされる。
また、家族が食事のたびに冷蔵庫から出す頻度が高いものは、セットにしておくのもおすすめ。一つ一つを取り出す手間が省けるだけでなく、冷蔵庫のドアを開け閉めする回数も減り、省エネにもなる。
野菜室も同じ考え方だ。使いかけのものやコンパクトな野菜は上、大きなものは下に配置。ナスなどの細長い野菜は手前に立てて収納し、見渡しやすくしている。
「野菜こそ埋もれてしまってカピカピにした経験を何度もしています。見えないものはないものになってしまうので、重ねないように」
食品の“見える化”でムダを減らす
帝国データバンクの調査によると、2026年10月に値上げされる飲食料品は、主要な食品メーカー195社で3153品目。2カ月連続で3000品目を超えるのは3年3カ月ぶりだという。
まさに「値上げの秋」。だからこそ、冷蔵庫や冷凍庫の中を整理し、今ある食材を“見える化”することが、買いすぎやムダを抑えることにつながる。
10月は「食品ロス削減月間」でもある。食べ残しや手つかずの食品など、家庭から出る食品ロスを減らすためにも、まずは冷蔵庫の中を見渡してみよう。「何があるか分かる」状態をつくることが、家計の節約と食品ロスの削減にも役立つはずだ。
(テレビ新広島)

