19歳の男性社員が“パワハラ”を訴える遺書を残して死亡した四国送配電。
数年前まで四国電力送配電で働いていた元社員が関西テレビの取材に、暴言を吐かれるなどのパワハラが繰り返される土壌があると証言しました。
【四国電力送配電の元社員】「『バカ』『アホ』といった罵詈雑言。それが怒鳴り声なんですけど、『バカ』『アホ』とか叫ばれたりとか、ヘルメットを作業中にかぶるんですけど、棒で叩かれたり軽くっていっても衝撃がくるぐらいに」
関西テレビの取材にこう証言したのは、四国電力送配電の元社員。
数年前、入社後の現場研修を受けていた際、少しのミスでも指導役の社員から怒鳴られたといいます。
【四国電力送配電の元社員】「他の方もそういう風に言われて…僕はなかったんですけど、『殺すぞ』(と言われていた)。
危険が伴う作業なんで緊張感は大事だと思うんですけど、それはちょっと過剰なんじゃないかと」
■鉄塔での作業中に転落した19歳社員 カバンから“パワハラ”訴える遺書
四国電力送配電では、先月9日、徳島県上勝町の鉄塔で作業中だった社員の松岡一輝さん(19)が転落して死亡しました。
一輝さんのカバンからは先輩社員からのパワハラを訴える直筆の遺書が見つかりました。
【遺書の内容】「仕事できん」「頭悪い」「死んどけ」とか言われてた」
「アレルギーなのにほぼ強制的に食わされたときは吐きそうで心身ともに死にそうだった」
■中学時代から志した仕事 待ち望んだ入社からわずか5カ月で命失う
中学時代から電気関係の仕事に就くことを志し、高校で資格も取っていた一輝さん。
入社が決まった時は、家族に自慢していたといいます。
【一輝さんの母親・松岡美紀さん】「内定決まってからは、(四国電力送配電の)コマーシャルで流れたらすぐに『俺、俺』って言いよったし、『47年勤め上げてみせる』って(言っていた)。
『長いよ』って言うて、まだ1年目やけん、『もう46年働かなあかんよ』って言うて」
待ち望んでいた入社からわずか5カ月。一輝さんは遺書を残して命を落とすことになったのです。
■「昔からそういう文化で、繰り返しているのかなと思う」元社員が語る“パワハラ”
元社員は社内に日常的にパワハラが行われる環境があったと証言します。
【四国電力送配電の元社員】「昔から多分そういう文化で、トレーナー(指導担当社員)の方たちもそういう環境で育ってきたので、それと同じことをしている、繰り返してるのかなと思いますね」
四国電力送配電は、「個別にハラスメントの相談があれば調査し、事案によっては対象者を異動させるなどの措置をしている」と話します。
■事実関係の“開示”求めるも「追って書面にてお伝えします」
一体、一輝さんに何があったのか。
両親は、現時点で確認できる事実関係を速やかに開示することを求め先週、要求書を提出。
2日が、その回答期限となっていました。
【父親・松岡徹さん】「もし、これ(遺書の内容)が事実であったんだったら、今後、一輝みたいな、こういう風なことが起こらないようにしてほしい」
しかし、四国電力送配電は「お伝えすべき事項について、追って書面にてお伝えいたします」と遺族に書面で連絡。“期限内”の回答は見送られる見通しとなっています。
厚生労働省は悩みや不安を抱えている人に対して相談窓口を設けています。
■こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556
またこのほかにも相談窓口があります。
■#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
0120-061-338(24時間)
■よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
0120-279-338(24時間。外国語対応)
■いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
0120-783-556(毎日16時から21時。毎月10日午前8時から翌午前8時)
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年10月2日放送)
