物価高が続く中、聞かない日はない「値上げ」。
帝国データバンクによると、10月1日から値上げが予定されている飲食料品は3000品目を超えています。
その波は、“お手頃価格”が売りの外食チェーン『鳥貴族』にも…
鳥貴族は長年全品300円台を維持してきましたが、今回の値上げで初めて400円台に。
また、関西電力は9月29日、来月使用分の電気代が標準家庭で1300円以上“値上がり”することを発表しました。
この値上げに、専門家は「例を見ない値上げに近い」と指摘します。
また家庭だけでなく、農家にも重くのしかかる電気代の値上げ。
一体いつまで値上げが続くのか。私たちの暮らしへの影響を取材しました。
■「例を見ない値上げに近い」 電気代が1300円以上値上げか
さらに、生活に欠かせない「電気代」も10月1日から大きく値上がりします。
関西電力によると来月使用分の電気代は標準家庭で1300円以上値上がりするということです。
一気に1000円以上という値上げ幅に、エネルギー情報センターの江田健二理事は、「正直、4桁っていうのは“インパクト”がある。例を見ない値上げに近い」と指摘します。
そして、値上げの理由については…
【エネルギー情報センター 江田健二 理事】「一番の原因は、ことし3月からのイランとアメリカの戦争。
それによって燃料代が上がっている。政府が補助金を出していて、3カ月ほどは(電気代が)上がらずに済んでいたが、やはり補助金にも限りがあるので、一旦補助金をやめて、国民に支払ってもらおうと」
■突然の値上げに、家計への影響を心配する人も
突然の値上げに、家計への影響を心配する人も。
「困ったなと思うけど、やっぱり電気代が上がるのは現実なので」と話すのは、大阪府・堺市に住む大西眞由美さん。
2年前に取材をした時も節電のため、家電のコンセントをこまめに抜いたり、間接照明で生活するなどの涙ぐましい努力をしていました。
その節約ぶりは健在なようで…
【大西眞由美さん】「このコーヒーメーカーはスイッチで“使う時にしか電源を入れない”ようにしてます」
■節約を楽しむも…今回の値上げにはさらなる工夫が必要
さらに、ベランダには遮熱シートを設置するなど、部屋を涼しく保つ工夫も。
その結果、先月の電気代は去年より3000円以上抑えられたと言います。
【大西眞由美さん】「ちょっとでも安い方がうれしいから。去年の自分に勝ったみたいで」
もはや節約を楽しんでいるようにも見える大西さんですが、今回の値上げから家計を守るには、さらなる工夫が必要だそうで…
【大西眞由美さん】「YouTubeとかで(エアコンの)温度は下げずに、風を強くした方が電気代下がっていいよとか。スマホを見る時はテレビを消すこともできるかなとか、そういうところで無駄な電気はちょっとでも使わないようにしていこうと思います」
■秋の電気代は通常と比べて7倍にも 値上げが直撃
悲鳴が上がっているのは家庭からだけではありません。
神戸市の米農家、小池農園こめハウスの小池潤代表は、「(値上げは)仕方がないとは思ってます。僕らはどうしたらいいんでしょうね」と話します。
この時期、収穫した米を玄米にするため乾燥機などの機械を常に稼働させていると言います。
小池さんによると、「秋のこの時期は7台の乾燥機が動いている」そうで、秋の収穫期の電気代は通常時と比べてなんと7倍にものぼるということです。
そんな中、10月1日からのさらなる電気代の値上げに頭を悩ませています。
【小池農園こめハウスの小池潤代表】「(以前は)電気代のことを経費の中で、そんなに重視したことはなかったんですけど、近年は経費の中でのウエートがだいぶ増えてきました。10月からまた値上げするということで、価格転嫁していくしかないかなとは思っている」
■終わりの見えない値上げ 生活への影響はまだ続く
家庭だけでなく農家にも重くのしかかる電気代の値上げ。
今後、下がる可能性はあるのでしょうか。
【エネルギー情報センター 江田さん】「今もまだ戦争が終わっていないので、そういう意味では冬にも絶対影響があります。あとは戦争がいつ終わるか。電気代は戦争が終わって数カ月たってから収まり出すというような感じですね」
終わりの見えない値上げの波。
私たちの生活への影響はまだ続きそうです。
(関西テレビ「newsランナー」2026年9月30日放送)
