柔道日本一の中学生です。長野県塩尻市の中学3年生・我妻優日南選手は、8月の全国大会で見事、初優勝を果たしました。同じ道場の先輩に憧れて背中を追いかけ、目指すは、先輩と同じ「世界の舞台での活躍」です。
■きつくないと勝てない…週5日稽古
キレのある動き。塩尻市の中学3年生・我妻優日南選手(15)です。
市内にある「誠心館道場」で週5日、稽古を重ねています。
我妻優日南選手:
「(練習は)きついけど勝つことを考えたら、きついことをしないと勝てないと思うので、もっと頑張ろうと思って練習している」
道場には5歳から15歳までの約50人が通っています。その中で、日々、腕を磨く我妻選手。道場には5歳ごろから通い、すでに10年ほど。
その成果が8月の大会で表れました。
岡山県で行われた全国中学校柔道大会。女子57キロ級で中学生の頂点に立ちました。
■白熱の延長戦で「日本一」に
大会は、全国から集まった48人のライバルたちとトーナメント方式で戦いました。
1、2年生の時も全国大会に出ましたが、優勝には届かず。2年生だった2025年は、惜しくも準優勝でした。
今回の大会が中学の集大成。初戦から順調に勝ち上がり、決勝の舞台に進みました。
決勝は岡山県の選手と対戦。延長戦に突入する白熱の戦いとなりました。
そして、延長戦開始、約1分ー。
見事、大外刈りで有効を取り、勝利をつかみました。
中学3年間で初めての全国大会優勝です。
我妻優日南選手:
「泣かないと思っていたけど、自然と涙が出るくらいうれしかった。やっと優勝できたなという気持ちがあって、ここから柔道人生のスタートラインに立てたな」
誠心館道場・村山洸介館長:
「純粋にうれしいのと、当たり前のことをきっちりやれば、優勝できる実力は十二分にあった状態での大会だったので、ほっとした。しっかり実力を出し切ってくれた」
■「やっとスタートラインに立てた」
9月2日、優勝報告で塩尻市役所を訪れた我妻選手。
我妻優日南選手:
「ほっとした気持ちが一番強い。心が折れないで、しっかり戦うことができた」
大きなトロフィーと、メダルを首からさげ、将来の目標についても語りました。
我妻優日南選手:
「やっとスタートラインに立てたなという気持ち。世界で活躍できる選手になって五輪で優勝したい」
■憧れの選手は同じ道場の先輩
さらなる強さを求める我妻選手にとって、目指している「憧れの選手」がいます。
我妻優日南選手:
「自分が目標としている選手、クリスタさんとか恵さんとかが、投げて勝ってきているのがかっこいいなと思う」
パリ五輪金メダリストの出口クリスタさんと、2022年の世界柔道で優勝した堀川恵さんです。2人は同じ道場の先輩で、「憧れの存在」です。
決勝戦で相手から「有効」を奪った「大外刈り」は、7月に堀川さんに手ほどきを受けた技でした。
クリスタさんとは、出身の中学や階級も同じで、帰省で道場に訪れた時などに稽古をしてもらうこともありました。
全国大会の後、クリスタさんからこんなメッセージもー。
我妻優日南選手:
「全中終わって、コーチのSNSにクリスタさんが反応してくれて、『勝ったの?すごいじゃん』みたいな(連絡くれた)。うれしいなって」
■目指すは「五輪で優勝」
先輩の背中を追いかけ、つかみ取った「全国一」の称号。今では、後輩たちの「憧れの対象」になっています。
後輩(中2):
「尊敬するし、自分も来年ああいう姿になれるように、いい刺激をもらいました」
後輩(中1):
「全国1位というすごい順位で、(一緒に)やっていて誇りに思う。誰にも負けない我妻さんのような選手になりたい」
実は同じ道場には妹と弟もいて、お互いに刺激を受けながら、切磋琢磨しています。
弟・我妻虎之介さん(小5):
「家族が優勝すると、すごいなという感じ」
妹・我妻日菜子さん(中1):
「普段はふざけたり、面白いこと言ったりするけど、柔道になると顔が変わって真面目になる。優日南を超えられるように頑張ります」
中学の「全国一」はスタートラインと話す我妻選手。
今後も柔道の腕を磨き、目指すは憧れの先輩が立った「世界の舞台」です。
我妻優日南選手:
「クリスタさんや恵さんみたいに、世界で活躍できる選手になって五輪で優勝したい」
