雨が降る中、肉の専門店前にできた行列。
集まっていたのは、毎月29日の「肉の日」ならではのお買い得品を求める人々です。
「あんずお肉の工場直売所 武蔵小杉店」では、29日、黒毛和牛の切り落としが税込み100グラム314円、とんかつ用の国産豚ロースが同じく税込み100グラム139円など、普段以上のお手ごろ価格で販売され、多くの人が手に取っていました。
来店客は、「今日は肉の日で、特売があるのを知ってたので来た。宮崎牛の切り落としが安かった。1kgちょっと入って税込みで3000円ぐらい。普段は2倍までとはいかないが、1.5倍ぐらいは値段していると思う」「今日肉の日で安いので、それを目当てに来た。(Q. 物価高で助かる?)本当にその通り」などと話していました。
中でも特に人気だったのが、A5ランクの宮崎牛を使った弁当。
値段は破格の530円です。
60代:
(焼肉弁当)普通は1200円ぐらい。今日は半額で530円。530円で宮崎のA5ランクが食べられるのは、あんず(この店)ならでは。すごく助かる。
限定200個の宮崎牛弁当は、販売開始から約30分で売り切れました。
国産肉を中心に扱うこの店では、輸入肉の高騰が続く中、畜産農家と直接取引することで安い価格を維持しているといいます。
あんず お肉の工場直売所 武蔵小杉店・花木優太店長:
全体的にいろいろなものの物価が上がっている中、契約している畜産農家に協力してもらって、当店では値段据え置きで特売をやっている。
肉の日のきょう、特にオススメだという国産の豚ロース。
国産肉の中でも特に価格が上昇している部位で、2年前の4月初めに100グラム254円だった小売価格が、9月初めには293円まで上昇し、過去最高となりました。
しかし、畜産会社を取材すると、この価格上昇について手放しでは喜べない状況だと話します。
有限会社 石上ファーム 代表取締役社長・石川貴泰さん:
養豚に限らず畜産全般に言えることだが、コストの大部分が餌代なので、穀物の高騰、餌の高騰が非常に課題。弊社では月に餌代だけで1億円を超えている状況。かなりのインパクト。
餌代は今後、さらに値上がりする見通しである一方、取引価格は生産コストに見合っていないのだといいます。
有限会社 石上ファーム 代表取締役社長・石川貴泰さん:
豚肉の相場はそこまでのパーセンテージが上がっていない。(取引価格の)相場が1.6倍とか1.7倍になっていれば当然採算合うが、とてもそういう情勢ではないので…。
石川さんは、こうした状況から全国の養豚業者が減少しているとして、消費者にもっと国産肉を手に取ってもらいたいとしています。
