「資源の循環」について考えます。静岡県静岡市が調査した家庭ごみの分類で約40%を占めているのは、生ごみです。この生ごみを捨てずに、資源として活用し、ゴミの削減につなげる取り組みがいま三島市で始まっています。
北村花絵アナウンサー:
土と野菜の皮とか?
生ごみ循環プロジェクト・参加者:
そうです
住宅の外に置かれたバッグの中に入っているのは一見、ただの土のようですが・・・
北村花絵アナウンサー:
全然臭いがしない
生ごみ循環プロジェクト・参加者:
生ごみの臭いもなく、虫も来ないのでとても助かる。心配なところ(臭いや虫)がなく、進めることができて
実はこれ、生ごみを堆肥へと変える「コンポスト」です。
私たちが毎日出している家庭ごみ全体の約4割を占める生ごみ。
水分が多く含まれるため、焼却時にはたくさんのエネルギーを使い、二酸化炭素を大量に排出します。
そのため、処理費用が高く、環境への負荷も大きくなります。
そんな生ごみを減らすために、いま注目されているのが
「資源」として再利用する方法です。
三島市 廃棄物対策課・山田真鈴さん:
(昨年度は)約1tのごみが堆肥になりました
「生ごみを捨てずに土へ還す」
市民を巻き込んだ取り組みを取材しました。
北村花絵アナウンサー:
大きさもコンパクト。見た目がスタイリッシュでオシャレ
三島市 廃棄物対策課・山田真鈴さん:
持って街を歩いていても違和感がない
2026年4月、三島市が本格始動させたのが「生ごみ循環プロジェクト」。
家庭から出る生ごみから堆肥を作り、野菜作りなどに活用します。
このプロジェクトで三島市が市民に貸し出しているのが、
トートバッグ型の「コンポスト」です。
開発した企業と連携協定を結び、市民に無料で貸し出しています。
抽選で選ばれた60世帯がそれぞれの家庭で、資源が循環する仕組みを体験しています。
プロジェクトに参加する女性に、その様子を見せてもらいました。
生ごみ循環プロジェクト・参加者:
かき分けて穴を作って、この上に周りの土を被せる。これでおしまい
生ごみを「入れて」「軽く混ぜる」たったこれだけ。
定期的にかき混ぜることで空気が入り、土の中の微生物の働きが活発になります。
北村花絵アナウンサー:
これスイカの皮?
生ごみ循環プロジェクト・参加者:
白い所や赤い所があったけど、これだけになった
北村花絵アナウンサー:
カラカラに乾いて皮一枚になっている。もっと時間がたてば、どんどん分解されて最終的に土に返る?
生ごみ循環プロジェクト・参加者:
すごいですよね、私もびっくりしました
生ごみが数日で形を変え、土に返っていく様子が目に見えて分かるところも面白いといいます。
女性は、入れたものや土の変化などをノートにまとめ、楽しみながらごみの削減に取り組んでいました。
次なる目標は自家製の堆肥で家庭菜園をすることだということです。
生ごみ循環プロジェクト・参加者:
今回コンポストをやってみて、野菜が喜ぶような土作りをすることで、自分の次の楽しみにつなげることができると気が付いた
NPO法人 にじのかけ橋・鈴木大輔さん:
ネギとピーマンがあって、コンポストの堆肥を使用して栽培している
出来上がった堆肥が使いきれない場合は三島市が回収し、市内の事業者が所有する畑で、野菜づくりに活用しています。
これまでは、肥料を購入していたこちらの畑では堆肥を譲り受けることでコストの削減にもつながっています。
NPO法人 にじのかけ橋・鈴木大輔さん:
野菜がみずみずしくて、甘みもあって、 他の堆肥よりおいしい野菜が出来上がった
9月5日には堆肥の回収と併せて、野菜の販売会も開催され、食べ物が地域のなかで循環する仕組みの成果を実感できる機会となりました。
客:
前々から興味はあったが、現役引退して(資源の循環に)取り組むことによって生きがいも感じる
客:
循環してまた野菜になると良い
三島市は、2027年度以降もこの取り組みを続けていく方針です。
三島市 廃棄物対策課・山田真鈴さん:
最終的には生ごみも捨てるものではなく、資源になるという意識が地域に定着することが目標。捨てるのではなく資源として使ってみようと、全てのごみに関して考えてもらえるのが理想
生ごみを資源へ。
毎日の小さな循環がゴミを減らし、地球環境にやさしい暮らしへとつながっていきます。
