富山県内でインフルエンザの感染が拡大しています。県は25日の患者の数が注意報レベルに達したと発表しました。異例の早さでの流行拡大。
今の調査が行われている1999年以降最も早い注意報レベル入りです。
感染症情報センターによりますと、今月14日から20日までに報告されたインフルエンザの患者は、1定点医療機関あたり10.77人となり、前の週から大幅に増加し、今シーズン初めて注意報レベルを超えました。
特に子どもの間で感染が広がっているとみられる今年のインフルエンザ。
異例の早さの流行について、県衛生研究所の大石和徳所長は、インバウンドの増加が大きな要因の一つだと指摘しています。
*県衛生研究所 大石和徳所長
「コロナ禍の間は、旅行の渡航の制限もあった。それも解けて、感染対策も緩和されて、海外からたくさんの旅行者も来て、流行が早く起こりやすくなってきている要素は複数ある」
現在、県内で流行しているのはインフルエンザA型です。症状は一般に知られているインフルエンザと同様、高熱や筋肉痛などが挙げられます。
*県衛生研究所 大石和徳所長
「来週(感染者数)が高くなる可能性は十分ある。気をつけなければいけないのは乳幼児と高齢者、あるいは比較的に若くても基礎疾患がある方、こういった方は重症化しやすいとよく言われている」
1月から2月にかけてさらに患者が増えるほか、3月ごろまで流行が続く可能性があるということです。
また、ワクチンの接種時期は、個人の体質や地域の流行状況などを踏まえて判断してほしいとしています。
*県衛生研究所 大石和徳所長
「ワクチンの抗体の持続は5ヶ月と一般的に言われている。今打つと2月ぐらいまで(効果が期待できる)。リスクの高い人たちは、速やかに接種を受けてほしいと思う。学校で流行していなければ少し待って10月末ぐらいでも予防接種はいいのかもしれない」
大石所長は、ワクチンを接種しても感染を完全に防げることはないとして、人混みを避けるほか、マスクの着用や手洗いを徹底するなど、基本的な感染対策を行ってほしいとしています。
インフルエンザの流行で、県内の学校では、25日の午後1時時点で、あわせて16件の学級・学年閉鎖が報告されました。
感染拡大を防ぐため、学校では、感染対策の強化を呼びかけています。
*先生
「マスクをつけている人じゃなくても心配な人はうがいしにいってください」
ことし県内で初めてインフルエンザによる学級閉鎖となっていた射水市の作道小学校。
休み時間には、児童にうがいを呼びかけるなど、感染対策を徹底しています。
作道小学校は、全校児童290人で、感染拡大を抑えるため、今月4日に学級閉鎖、そして、8日と9日は学年閉鎖が行われました。
*射水市立作道小学校 長谷川昌也教頭
「こんな早い時期にインフルエンザがくると思わずピックりしたが、今年はインフルエンザが早いと聞いたので、とうとう来たかという感じもあった」
小学校では、基本的な感染対策の徹底のほか、児童同士の接触を減らす取り組みも行われました。
*射水市立作道小学校 長谷川昌也教頭
「縦割り清掃など、異学年をまたがっての活動を一時的に見合わせるとか、異学年の接触を極力減らすという対応を、学級閉鎖、学年閉鎖中に行いました」
学校では、感染対策を校内だけにとどめず、保護者や地域の方に校内の感染状況を知らせるなど、情報を共有することが重要だとしています。
*射水市立作道小学校 長谷川昌也教頭
「近隣の小学校や中学校、子ども園との情報共有も密にして、地域の感染状況をしっかり把握することがより早い、対応に繋がるかなと思っている」
大石所長によりますと、インフルエンザの流行のピークはまだこれから。11月以降とみられます。
3月近くまで流行が続く可能性があるということで、しっかり対策をしていきましょう。
