9月、記録的な豪雨に見舞われた名古屋市。17日連続で雨を観測し、22日までの降水量は、平年1カ月の1.7倍以上となっています。東海3県でも、9月上旬の日照時間が観測史上最も短くなり、旬の果物に影響が出ています。
■「実りの秋」なのに…出荷できないブドウも
豊田市などの農園で、50種類以上のブドウを栽培する「葡萄のふくおか」。
糖度が高く人気の『BKシードレス』という品種は、実が張って一見順調に育っているように見えますが…。
葡萄のふくおかの福岡英憲代表:
「雨が多いため、水分の行き場がなくなって、皮を押し破って根本がぱっくりと割れちゃう。割れたところにカビが生えてしまったりする」
降り続いた雨で、果実が急激に水分を吸収し割れてしまう「裂果」という現象が起きていました。農園では全体の1割ほどに発生し、商品として出荷できず、廃棄せざるを得ないといいます。
葡萄のふくおかの福岡英憲代表:
「(収穫)中盤の品種までいい状態で来ていたところなんですけど、ここへ来て…という感じではあります。ここから10月にかけて、まだ収穫は続いていく。この後の9月末〜10月にかけての天候にも左右されるので、長雨が続かないでほしい」
■長雨に日照不足も…葉物野菜が高騰
長雨の余波は、スーパーでの価格にも表れています。
生鮮食品館サノヤ青果部の担当者:
「小松菜や白菜、キャベツなど、葉物野菜を中心に値段が上がっています」
名古屋市中区のスーパー「サノヤ」。取材した22日は、小松菜1袋が2週間前の2倍以上の価格に。ほうれん草も1袋160円ほど値上げと、葉物野菜が3〜4割ほど高くなっているそうです。
生鮮食品館サノヤ青果部の担当者:
「長く雨が続いて、日光が遮られて生育が遅くなる。根腐れを起こしたり、葉っぱが溶けてしまったり」
日照時間の不足による生育不良に加え、シルバーウィークで需要が増えたことも重なり、葉物野菜の入荷量が2〜3割ほど減少。値上げに拍車がかけたといいます。
生鮮食品館サノヤ青果部の担当者:
「北海道産の野菜は雨の影響をそれほど受けていないので、比較的お買い求めやすい価格になっている」
雨の影響をさほど受けなかった北海道産のかぼちゃやジャガイモのほか、室内で栽培するシイタケやエノキなどは価格が安定しているとのことです。
まだまだ続く台風シーズン。雨による食卓へのさらなる影響が懸念されます。

