9月、日銀は政策金利を1.25%に引き上げることを決めました。
これは31年ぶりの水準で消費者に直結する預金や住宅ローンにはどう影響がるのか取材しました。
*日本銀行 植田和男総裁
「政策の局面が変化したと考えています。経済物価、金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています。」
先週金曜日銀は政策金利を1%から1.25%程度に引き上げることを決めました。
利上げは今年6月以来です。
日本の景気が拡大しバブル経済と言われていた1990年には政策金利が6%でしたが、バブル経済が崩壊、日本はデフレ経済に突入しました。
そこから脱却するために大規模な金融緩和が実施され政策金利は2013年に0%、2016年にはマイナス金利となりました。
日本経済の緩やかな回復を受け、日銀が金融引き締めに舵を切り2024年からは徐々に金利が上昇、先週1.25%になりました。
デフレ経済からインフレ経済へ。
物価が上がりやすく金利がある世界への転換。
金融機関では預金獲得競争が始まっています。
北陸銀行では今年8月から北陸銀行の口座で給与や年金の受け取りをしている人を対象に定期預金の金利を5年物で1.3%にするコースなどを新設しました。
北陸銀行によりますと金利上昇により普通預金から定期預金へ振り替える動きあり今年8月末時点で定期預金の預金総額が去年の同じ時期に比べ1割程度増加していると言います。
*北陸銀行営業統括部 石垣貴大主任
「金利上昇や物価上昇に備えて準備する人や株価の上昇もあるのでNISAなどの投資商品への関心も高まっている」
*ほくぎんプラザかけお 別田匠さん
「金利については絶対上がるとか断定的なことは言えないので今後どのように動いていくかということもお客様の声も聞きながら進めたい」
金利上昇は住宅ローンなどの借入コストを増加させています。
ローンの相談に訪れた人は。
*訪れた人
「賃貸住宅の融資の相談で来た。金利もやみくもに上がるわけではないので、そういった意味では家賃も連動しやすいタイムラグはあるが。なにより入居率が大事なので入居者に選ばれる賃貸住宅にするのが優先すべき事項」
こちらは家のリフォームで追加ローンの審査を受けている40代のご夫婦。
*訪れた人
「今後上がっていくことを考えたらちょっと不安。今のうちにやっておかないと今後上がってから考えるのも難しいかなと思うので悩みどころではあるんですけど。今のうちかなと」
住宅ローンの窓口では仮審査の相談が去年に比べおよそ倍に増加していてニーズが高いものの、予算の上限を決めてから予算に見合う住宅メーカーを選ぶ傾向が強くなっているということです。
*北陸銀行営業統括部 石垣貴大主任
「これからも住宅の価格も上がっていきますし、金利も上昇局面でありますのでそういった意味でもうしこみを急がれているお客様も中にはいると思う」
金利上昇と資材価格の高騰は住宅メーカーにとっては逆風ですが、その中で高岡市の住宅メーカー・石友ホームではコンパクトな家づくりを勧めていると言います。
*石友ホーム高岡エリア 中嶋裕士統括店長
「若い方でも平屋でコンパクトな27坪や28坪が増えてきている。維持、メンテナンスも当然(負担が)小さく楽ですし税金面でも有利なのでコンパクトに機能的に住むそういうトレンドがある」
金利がある世界住宅を建てる人はどんなことに注意が必要か専門家に聞きました。
*FP事務所知恵袋 河波千恵子代表
「1番の結論は払える金額までにしておきましょうです。変動金利で目いっぱい(住宅ローンを)借りたら今までは返せるかなだったから変動金利一択で借りている人がたくさんいた。返せる金額を計算して返せる金額にしておかないといけない」
こちらは住宅ローンの試算です。
4000万円の住宅を購入し変動金利で住宅ローンを組んだ場合、金利が1.2%から1ポイント上昇すると月々の返済額は約2万円増加。
支払い総額では800万円もの増加になるという計算です。
4000万円で購入したはずのマイホームが実質的には5700万円にまで膨らむ、その数字の重さは住宅ローンを抱える多くの家庭に響くものがあります。
金利が上昇局面にある時代、私たちはお金に余裕のある計画をより一層していく必要がありそうです。
