マイページ

西九州新幹線開業から4年 嬉野温泉駅の今【佐賀県】

Google ニュース プリファードソース

23日で西九州新幹線の開業から4年です。
新幹線開業と同時に地元悲願の鉄道駅が誕生した嬉野市では、年々観光客が増え続けています。一方で開業時と比べると変化も見られるといいます。嬉野温泉街を取材しました。

【女性 愛知県から】
「シルバーウイークでゆったり温泉とか行けたらいいねって」
【女性 東京から】
「やっぱ一番は温泉、美人になれるって聞いたので」

11年ぶりの5連休となった今年のシルバーウイーク。
県内有数の観光地、嬉野温泉街は家族連れや女性を中心に初日から多くの人で
にぎわっていました。

【女性 愛知県から】
「運転が苦手だったりして新幹線とかで公共交通機関で行けるっていうのはすごくいいなって」
【女性 福岡県から】
「“かもめ”に子どもを乗せてあげたくて選びました、駅がすごい綺麗でにぎわってました」

4年前の9月23日、西九州新幹線の開業に伴い嬉野に91年ぶりに鉄道駅が誕生しました。
嬉野市によると新幹線の開業以降、観光客数は年々増加。
宿泊客の数は去年、コロナ禍前のピークの水準まで回復したほか、日帰りの観光客は
過去最高を更新し続けています。

温泉街の店に立つ人たちも「新幹線効果」を口にします。

【天ぷらふく田 福田俊介さん】
「来やすくはなったのは確実に間違いない、お酒を楽しみに来れるようになったとか聞くとうれしい」
【Select Fashion Asahiya 赤澤侑子さん】
「海外の方とかもやっぱり増えた気がしますね、オリジナルで作ったゆるキャラのオチャッティーっていうんですけど、ちょっとお土産に買っていただいたり」

長年、温泉街で愛されてきた八百屋では地元の人だけでなく、観光客の姿も目立ちます。

【食菜市場きはら 木原靖弘さん】
「地元のお客様にお買い物に来ていただけるお店としてしっかり力をつける、それが市外からのお客様にとってですね、やっぱり新鮮であったり」
 【女性 東京から】
「この量入って400円ぐらいでしたね、東京じゃ絶対買えなくてここでしか買えないものが多分いっぱいあったので」
【嬉野温泉観光協会 北川健太会長】
「都市部とか有名観光地に憧れるのでなくて、今あるおいしいもの、いいもの、市民が普通に豊かに暮らしてる姿を見せることがすごく大事なのかな」

温泉街で旅館大村屋を営む嬉野温泉観光協会の北川会長も更なる期待を寄せる一方、
当初の効果については一服感も口にします。

【嬉野温泉観光協会 北川健太会長】
「新幹線ができたからお客様がどんどん来るっていうフェーズは多分終わっている。どんな魅力的な宿を作れるかとか、滞在体験を作れるかっていうところが大切な時期に入った」

新幹線の整備を“特需”にしないよう、観光の視点に立ったまちづくりも
求められます。

【食菜市場きはら 木原靖弘さん】
「お店が変わらなきゃいかんよねっていうことをですね、みんなと話しながら勉強しながらいきたい」

変化は暮らしにも表れています。
お盆の時期駅前のエリアで開かれていたのは夏祭り。
新幹線の開業を機に、この場所は地域振興の新たな拠点にもなっています。

【女性(福岡から車で帰省)】
「全部田んぼだったんでこの辺は、なんかにぎわってていいなって思います」

「新駅効果」は土地の価格にも反映されています。
駅が開業した2022年以降、国が毎年公表する地価公示で住宅地・商業地、どちらも価格の上昇が続くのは県西部では嬉野市のみ。地価高騰が続く福岡都市圏から離れたエリアではその堅調さが際立つ中、さらなる発展に期待できる新たな動きも。

【国土交通省 水嶋智事務次官(当時)】
「佐賀県の地域振興、さらには九州北部の活性化に向けた新しい一歩を踏み出すことができる」

今年7月、国と県は、整備方針が決まっていない長崎ルートの新鳥栖ー武雄温泉間の整備をめぐり、特定のルートを前提としない環境アセスの実施などについて合意。
合意では佐賀県内の区間の整備費用について、長崎県も一部を負担することが適当とされたほか、新幹線の整備後も在来線の利便性維持などをJR九州に求めるとされています。
一方、整備方式に合意したわけではなく、フル規格整備のためには別の合意を交わす必要性が明記されています。

嬉野市民からは不満や複雑な思いが聞かれました。
【男性 嬉野市在住】
「知事の表明が遅すぎるよ。生きてる間に新幹線乗れない、今合意できて進んだとしても」
【男性 嬉野市在住】
「(在来線への影響など)不便になる方もいらっしゃると思うともうどっちがいいとも言えません、話はしててもなかなか進まないのかな」

開業のフィーバーから4年が経ち、沿線にもたらす「効果」も変わりつつある西九州新幹線。観光協会の北川会長は新幹線駅がある街としての「責任」を口にします。

【嬉野温泉観光協会 北川健太会長】
「嬉野にお客様にたくさん来ていただいてさらに嬉野以外の周辺の街にもつなげていくっていう使命がある、新幹線ができたことで便が減らされた街も実際ある中で我々ができることっていうのは、そこでしかない」

(原竹)
開業当初からの変化について詳しくみていきます。

こちらは嬉野温泉駅から乗車した人の数です。嬉野温泉駅では去年春に朝の便が増えたこともあり利用者も順調に伸びています。この数には通勤・通学などで定期券を使う人が含まれています。JR九州はその割合などを公表していませんが、嬉野市と武雄市が行っている定期券購入の補助事業には去年104人の申請があったそうです。

そして西九州新幹線全体でも利用客は増えています。ただ、定期券を使う人以外では去年、開業以来初めて減少しました。

(鶴丸)
「定期券以外」というと観光客も含まれますよね。
新幹線で観光に来る人をいかに呼び込むかがこれからの沿線地域の課題になりますね。

(原竹)
嬉野温泉観光協会の北川会長も「新幹線ができたから来るという時期は終わっている」と話していました。「降りたい街」につながる魅力づくりや周辺地域に効果を広げていく取り組みにも注目したいと思います。
   

サガテレビ
サガテレビ

佐賀の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

サガテレビの他の記事
鉦や太鼓響かせ練り歩く 綾部八幡神社で400年以上続くとされる「行列浮立」奉納【佐賀県】
鉦や太鼓響かせ練り歩く 綾部八幡神社で400年以上続くとされる「行列浮立」奉納【佐賀県】
都道府県
犯罪や非行からの立ち直りを支える「保護司」新たに14人を委嘱【佐賀県】
犯罪や非行からの立ち直りを支える「保護司」新たに14人を委嘱【佐賀県】
都道府県
シルバーウイーク最終日 行楽地にぎわう 来秋閉園のどんぐり村は来園者が約3倍に【佐賀県】
シルバーウイーク最終日 行楽地にぎわう 来秋閉園のどんぐり村は来園者が約3倍に【佐賀県】
都道府県
「佐賀県サッカーフェスティバル」ドリブル練習やミニゲームなど楽しむ【佐賀県】
「佐賀県サッカーフェスティバル」ドリブル練習やミニゲームなど楽しむ【佐賀県】
都道府県
一覧ページへ
×