23日朝から開園を待つ家族連れの大行列ができていたのは、兵庫・淡路島の観光施設「淡路ワールドパークONOKORO」。
詰めかけた人たちには、連休というだけではない深い理由があったんです。
1985年に淡路島と徳島を結ぶ大鳴門橋の開通とともに開園し、40年以上親しまれてきた「ONOKORO」は、メリーゴーラウンドや豪快な芝すべりなど定番のアトラクションに加え、ミニチュアサイズの有名建築を回って世界旅行気分が味わえるエリアなど、地元に愛されてきた“ご当地テーマパーク”なのですが、2026年11月いっぱいで閉園されることが決まりました。
閉園の大きな理由となったのが施設の老朽化。
園内を見てみると、シンボルの大観覧車が止まったままです。
淡路ワールドパークONOKORO・清水浩嗣支配人:
(観覧車は)去年3月には止まってしまった。私どもできることはやったが、直せばまた次壊れる。
これまで修繕費として約12年間で5億円以上をかけてきましたが、今後も施設の維持にはさらなる費用がかかると判断し、やむなく閉園を決めたといいます。
来園者の中には“子どものころの楽しかった思い出を我が子と味わいたい”という親たちの姿が多く見られました。
閉園前最後の大型連休とあって、普段の6倍ほどの人が詰めかけたといいます。
淡路ワールドパークONOKORO・清水浩嗣支配人:
3世代がそろって来られるパークだと自負しているので、「なんでなくなるの」というふうな言葉をたくさんいただいた。
日本にある遊園地やテーマパークは、1993年の254カ所をピークに減少。
2020年には74カ所と、最盛期の3分の1以下になっているのです。
東京でも2020年8月に「としまえん」が94年の歴史に幕を下ろしました。
地元に愛されてきた“ご当地遊園地”などの閉園が相次ぐ背景について、明治大学兼任講師の中島恵さんは「(施設が)古くなっていくのは待ったなし。集客の調子が悪くても、絶対にメンテナンス費は必要。お客さんとなり得る若い世代の人数も減少している」と話します。
佐賀市で動物とのふれあい体験などができる観光施設「どんぐり村」も、2027年秋での閉園が決まりました。
1988年に開園し、一時は年間約50万人が訪れる人気施設でしたが、近年は来場者が減少。
土日・祝日のみの営業となっていました。
