矢澤気象予報士に21日午後4時半現在の台風25号の状況、そして今後の雨風の予想などについて詳しく聞いていきます。
遠藤玲子キャスター:
まずは現在、雨が強く降っている場所からご覧いただきたいと思うんですが、現在の東名高速・綾瀬スマートインターチェンジ付近の様子です。
祝日ということで普段は交通量も多い道路ですが、今日は車の数も少ないですね。カメラのレンズにも非常に雨粒がついているんですが、走行している車を見ていても、かなり雨が降っている様子が分かりますね。
矢澤剛気象予報士:
神奈川県内、非常に発達した雨雲がかかり始めていて、このあともう数時間は続くかなとみています。
遠藤玲子キャスター:
続いて川の様子を見ていきたいと思います。
東京都内の目黒川の現在の様子ですが、赤い印が氾濫危険水位の表記なんですが、あと少しでそちらまで水位が上がってきている状況ですね。
矢澤剛気象予報士:
都内では、まさに強い雨雲がかかり始めていまして、ピークが今夜遅くにかけて続くと予想されています。
遠藤玲子キャスター:
ピークが続くということですが、午後4時に更新された最新の台風25号の進路予想です。
矢澤さん、今日になってさらに台風が発達したんですよね?
矢澤剛気象予報士:
予想よりも台風が発達して、今、中心気圧が960ヘクトパスカル。強い勢力を保っていて大型な台風となっていますが、黄色い強風域が500km以上、半径であるんですよ。それが大型の台風の定義なんですが、赤の暴風域も千葉県や神奈川県内などすっぽりと入っています。この先、今夜にかけて最接近するとみられ、明日以降は速度を急速に上げながら離れていく予想となっています。
遠藤玲子キャスター:
そして今回、関東を中心に台風が接近する前から記録的な雨が降っているのも特徴ですが、48時間までに降った雨の量の解説をお願いします。
矢澤剛気象予報士:
色で分かれていんですが棒グラフですね。紫のところが500mm以上の雨。東京の大島で759.5mm、そのほか千葉市や神奈川の横浜なども250mm以上ということで、平年の9月の1カ月分の倍近くの雨が多くの地域で降っている状況なんですよね。
遠藤玲子キャスター:
しかもこのあともピークが続くと。
これだけ雨が降って、まだこれからピークとなると心配ですが、台風本体も予想より発達して動きも遅いですよね。
矢澤剛気象予報士:
台風が進む時に外回りを通ってきて、それで動きが遅くなってきていると。その分発達しているということで注意が必要です。この時間、土の中に含まれている水分の量、土壌水分量を見ていきます。濃い紫のところが最も水分が多くて危険なエリアなんですが、特に関東南部、伊豆諸島、静岡県も多くなっています。
千葉豪雨のあった千葉県内や神奈川県内、三浦半島も今かなり水分が多くて、土砂災害が発生してもおかしくないレベルとなっています。
遠藤玲子キャスター:
すでに発生している場所もあるということです。
続いて雲の様子を見ていきたいと思います。
矢澤剛気象予報士:
台風が近づく前から、昨日辺りからずっと雨が強まっていますが、一昨日の正午の段階で台風の中心はまだ南にありましたが、北側に大きく雲が膨らんで発達した雲がかかっています。
このあと見ていきますと、台風がまだ近づく前から昨日はずっと雨が降っていて、“隠れ前線”が北に延びていた状況なんです。
遠藤玲子キャスター:
それで昨日の夜から雨が降っていたということですか。
矢澤剛気象予報士:
今回の台風の注意点は、近づく前からずっと雨が降っていて、そのあと今夜にかけて長時間ピークを迎えるということで、台風だけでなく前線の雨雲もかかっていて、このあと今夜以降、本体の雨雲がかかるということで、一段と雨の量が多くなりそうです。
遠藤玲子キャスター:
台風が接近する前から大雨をもたらしている要因の1つが、日本近海の海面水温だということなんですが?
矢澤剛気象予報士:
これが海面水温を示しています。ここに日本列島があるんですが、これが台風の通ってきたルートですね。ここの辺りで少し大回りにカーブをしてきて、それで速度が遅くなって、海水温の高いところをゆっくり通ってきたので、予想よりも台風が発達している状況です。
現在ここにありまして、明日にかけて東へと離れていく予想になっていますが、27度以上の、台風が発達する目安の海域を通ってきているということで、発達を続けている。
榎並大二郎キャスター:
この水温だったらまだまだ勢力は弱まらないということですか?
矢澤剛気象予報士:
上陸すると弱まるんですが、まだ海水の上を通ってくるということで、強い状態をキープしながらやってくるかなと思います。
遠藤玲子キャスター:
このあとの雨と風の予想も見ていきます。
午後5時の予想がこちらです。
矢澤剛気象予報士:
特に関東南部を中心に発達した雨雲。東風と北風がぶつかるところでは線状降水帯が発生するかもしれません。
このあと動かしていきますと、台風は北上していきますが、特に午後6時ごろにかけては東京都心なども赤の非常に発達した雨雲がかかりそうです。
さらに、東京湾など風が一段と、このあとも数時間強まってきます。
午後8時ごろにかけては、特に関東の東側、茨城県や千葉県などで雨が強まり、総雨量がかなり多くなりそうなんですね。
9時ごろになると、発達した雨雲は東京都心などは抜けていきます。
10時ごろになると茨城県や千葉県も雨のピークは次第に超えていくとみられますが、夜遅く日付が変わるころにかけては、雨雲がかかる状況が続きますので警戒が必要となりそうです。
遠藤玲子キャスター:
台風が近づくにつれて暴風への警戒も高まっています。
現在関東でも停電が発生しています。
東京電力パワーグリッドによりますと、ご覧の地域(神奈川・埼玉・茨城・静岡・千葉)で停電が現在発生しているということです。
三宅さん、これから暗くなる時間帯心配ですよね。
三宅正治キャスター:
過去にも千葉では台風の影響で大規模な停電が起きたことがありました。
今回もまだ増えていく可能性もありますし、今のうちに対策をしたほうが良さそうですね。
遠藤玲子キャスター:
矢澤さん、最大瞬間風速55メートルという今回の台風予測もありますが、それはどのくらいの風なんでしょうか?
矢澤剛気象予報士:
電柱が次々と倒れたり、走行中のトラックが横転するレベルの風となります。これが50メートル以上ですね。
30メートルで、何かにつかまっていないと立っていられないくらいの風。これが今日、関東各地で吹く可能性があります。
40メートルは、細い木の幹が折れたり、看板が落下したりする強さ。
60メートルになると、木造住宅が倒壊し鉄骨の変形も考えられます。
遠藤玲子キャスター:
今後の注意点としてこちらご覧ください。
アンダーパスに注意したり、垂直避難も検討してください。
さらには停電前に充電を行ってください。
