長崎県内の巨木・名木を紹介するシリーズ「樹は見ている」です。
今回は佐世保市世知原町にある山口神社の「オガタマノキ」です。
災難を乗り越え、地元住民から愛されてきたご神木です。
県内有数の茶どころとして知られる佐世保市世知原町。
その町の中央部に位置していのが山口神社です。
KTN記者
「鳥居をくぐると先ほどの風景からがらりと変わる。太くて巨大な樹に囲まれていて、森の中に来たようです」
なかでも目を引くのが境内の少し高い場所に2本並んでいる「オガタマノキ」です。
佐世保市の天然記念物に指定されています。
樹高は20メートル、幹周り3.9メートルで、樹齢450年と推定されています。
長崎県樹木医会 久林 高市会長
「かなり歴史のある樹木の1つになると思う。「オガタマノキ」は漢字で書くと魂を招く(招霊木)と書く。神事にもっぱら使われていた」
かつてはサカキの代わりに神事に用いられていました。
春に白い花を咲かせ、秋に拳状の実をつけます。
1923年(大正12年)の火災で拝殿や神社の記録など全て焼失しましたが、「オガタマノキ」は生き残りました。
山口神社 押渕 敬二宮司
「常緑樹である。普通の木は冬になると枯れて葉っぱの色が変わったりするが、常緑樹は冬でも緑のまま」「冬でも枯れなくて色が変わらない木を昔の方々は大切にして、すごい力を持っている木とあがめた。大切にしていると思う」
山口神社は世知原の人たちを守る「お鎮守さん」。
地元の人たちは「おっちんさん」と呼んでいます。
新車の交通安全祈願に訪れた人も
「学校が終わったら『おっちんさんに行ってみんなで遊ぼう』と約束をしていた場所」「みんなで集まって同窓会のときもお参りをするなくてはならない場所」「私も成長したがオガタマノキもものすごく成長した。私の生まれるずっと前から私たち世知原町民を見守っていると思う。ここにオガタマノキがあることはうれしいこと。大切にしたい」
地元の人に親しまれ愛されてきた「オガタマノキ」。
きょうも静かに世知原を見守ります。
