鹿児島県鹿屋市にある業務用冷凍食品の工場を紹介します。
創業者の男性の思い、そして男性が亡くなった後も受け継がれる家族の愛を取材しました。
色合いがきれいなチキンロールは1本350円。
温めてご飯にかけると牛丼にもなる牛カルビ焼きは1袋220円!
晩酌のお供になりそうなゴボウの唐揚げは500グラムも入って350円!
これらの商品をつくっているのが…
鹿屋市田崎町にある「鹿鳥食品」です。
肉料理をメインにした業務用冷凍食品を年間約3600トン製造していて、県内でもトップクラスの製造量を誇ります。
そんな工場にカメラが潜入しました。
コンベヤーでパン粉がまぶされていくのは、「チキンチーズ」=チキンのロールカツです。
1分間に100個、1日に5万個を製造しています。
野菜でも梅でも固体でも液体でも、何でも巻けるのがこちらの工場の売りだそうです。
次の部屋に向かうと香ばしい香りがしてきました。
長さ約20メートルの巨大なオーブンで焼かれていたのは、ローストチキンです。
まだまだ暑い日が続きますが、こちらの工場では早くもクリスマスに向けたローストチキンの製造が最盛期を迎えていました。
細かくカットされたチキンはピザのトッピング用で、スーパーや量販店へ出荷されるそうです。
すると突然ブザーが。
皆さん作業を止め、自分の手を確認しています。
鹿鳥食品 営業課・井口航主任
「15分に1回必ず行っていて、もしそこで(手袋に)破れなどあったら、15分前にさかのぼって、みんなで破損などないか確認をしている」
徹底した衛生管理のもと、160人が働く工場。
実は元々は養鶏業を営んでいた1人の男性が立ち上げた会社なんです。
5年前に亡くなった創業者の延時憲人さん(享年66)です。
「自分で育てたものに自分で価格を付けたい」と、30歳の時に食品加工も手がけるようになりました。
鹿鳥食品 管理課・井口春香主任
「次に始めたのが総菜の仕出し業ですごく好評で、朝早くから夜遅くまで仕込み。それだとやっぱり自分の子供たちの運動会に行けない。『自分の子供たちの成長を見守りたい』という思いから、冷凍食品の加工業を始めたと聞いている」
家族と過ごす時間を確保したいと始めた冷凍食品工場。
地元の人たちのために設けられた直売所にも「家族愛」が詰まっていました。
そこに並ぶのは、手に取った人が料理に時間をかけることなく家族と過ごす時間をつくることができる商品の数々。
しかも、ハンバーグ10個で600円、チキンカツ5枚で400円など、物価高の時代にうれしい価格設定です。
業務用なので量が多いのはもちろんですが、プロが使う商品なので味にも自信があり!
直売所限定の商品もありました。
さらに、加工場ならではのこんなサービスも。
その場で揚げてくれる、その名も、「アゲアゲサービス」です。
買い物客
「うれしいです。出来たてが取りに来られるのは」
鹿鳥食品管理課・井口春香主任
「工場は揚げるのが大得意なので、家庭で揚げるよりはるかに楽に。私たちサクッと揚げてしまうのでぜひ利用してください」
家族愛がたっぷり詰まった冷凍食品工場、そして直売所。
時短でおなかいっぱいになれる様々なおかずで、きょうも家族団らんの立役者になっていることでしょう。
