秋雨前線が日本付近に停滞しています。
東京では11日(金)の時点で16日連続の雨を観測するなど、全国的にすっきりしない天気が続いており、その空模様はまるで梅雨のようです。
今週末も前線の影響が続き、雨の降るところがありそうです。
関東や東海は雲多め 北日本と九州は晴れるところも
12日(土)は関東や東海を中心に雨が降りそうです。
東京は雨が降れば、17日連続の雨となります。
北日本や九州では晴れるところがあるものの、太平洋側を中心ににわか雨の可能性があります。
13日(日)は前線がやや北上するため、日本海側でも雨の降る時間があるでしょう。
一方、関東は土曜日より日曜日の方が、晴れ間が期待できそうです。
ただ、今回は警報級の大雨というより、雨や曇りが続くぐずついた天気となりそうです。
洗濯物はしばらく部屋干しの日が続くかもしれません。
気温大幅ダウン 関東では10月並みの涼しさも
前線は異なる性質を持つ空気の境目にできます。
前線の北側には秋の空気、南側には夏の空気が広がっていて、前線の位置によって気温は大きく変わります。
今週末はこの前線の位置が気温を大幅に左右しそうです。
12日(土)は前線が本州の南に停滞するため、全国的に気温はやや低めとなりそうです。
西日本では大阪や広島で32度、福岡で30度と真夏日となるところもありますが、厳しい暑さにはならない見込みです。
関東では東京で23度など、25度以下のところが多く、場所によって10月並みの涼しさとなる見込みです。

さらに13日(日)は前線が本州付近まで北上するため、西日本と東日本で気温差が大きくなりそうです。
西日本では高松や鹿児島で32度と真夏日となるところが多い一方、東日本では宇都宮で28度、東京で27度と空気が涼しく感じるかもしれません。
忘れかけていた「秋の長雨」
秋雨前線は、秋の空気と夏の空気がせめぎ合う場所に発生します。
去年は9月になっても厳しい残暑の日が続きましたが、これは夏の空気の勢いが強く、前線を北へ押し上げていたためです。
一方、今年は夏の空気の勢いが例年ほど強くありません。そのため前線が本州付近に停滞しやすく、雨の日が長続きしています。
振り返ると、今年の梅雨も各地で雨の日が多くなりました。そして秋になった今も、前線が日本付近を行ったり来たりしています。
東京では11日(金)の時点で16日連続の雨を観測しています。まるで梅雨を思わせるようです。
今年は「秋の長雨」が早い時期からはっきりと現れている年と言えそうです。
秋の空気と夏の空気の綱引きは、まだしばらく続きそうです。気温のアップダウンも大きくなりますので、体調管理にご注意ください。
【執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉】

