コント風の短編から、福岡弁の響きが印象的な一人芝居まで。俳優・入江雅人さんによる一人芝居「北海道のパンクスタイル2」が、再び北海道で上演される。公演は9月26日、27日の2日間、札幌市のシアターZOOで全3公演。脚本・演出・出演に加え、チケットの予約、当日の受付業務、照明、音響、撮影まで、入江さん自身が行う「パンクスタイル」で開催される。
「パンクスタイル」は、一人で公演のすべてを担う形式の名称だ。入江さんは「チケットの予約から受付から、とにかく全部やるので、ある意味、本当の一人芝居です」としている。舞台上で一人で演じるだけではない。観客を迎える受付に立ち、開演前には照明や音響の準備を行う。公演そのものを一人で立ち上げ、運営し、演じ切ることが、このスタイルの大きな特徴になっている。
この形式を始めたきっかけについては、「これから舞台に出る本人が受付をやっていたら面白いだろうなぁと思ったのでやってみました」としている。開演直前まで受付業務をこなし、その後は舞台上で一人芝居を展開する。その振れ幅も、公演を構成する要素の一つだ。
「来年またやろう!」──前回公演の手応え
昨年に続く、2度目の北海道公演となる。前回の札幌公演について入江さんは、「今思うと、初めてにしては攻めた作品もありましたが、楽しんでいただけたように感じました」と振り返る。再演を決めた背景には、前回公演での反応があったという。「思ったより多くの方に観に来ていただけて、手応えもありましたので『来年またやろう!』と思いました」
一人ですべてを担うスタイルについては、「何もかも一人ですべてやることで、何か伝わるものもあるような気もします」 としている。出演者とスタッフという役割を一人で横断すること自体が、作品の内容とは別の表現にもなっている。一方で、本番前の準備は慌ただしい。「大変なのは開演の準備で、本番前にゆっくりできないこと。慌ただしすぎること。いつも気がつけば開場時間になっています」
観客に注目してほしい点として挙げられたのは、芝居そのものだけではなく、開演前の姿だった。「芝居の中でも特に大変な一人芝居をやる役者が、本番直前まで普通に受付に立って業務をこなしている姿を楽しんでもらえたら!」「受付に立っている僕の姿です」

福岡弁のリズム、言葉の温かさ
作品に含まれる福岡弁の芝居について、入江さんは、「福岡弁のリズムや言葉としての面白さ、温かさを感じてほしい」と明かしている。 前回公演を観た人にも、異なる面白さを届けられるとしている。「前回とは違った面白さを感じてもらえると思います」
北海道の観客に向けたメッセージでは、「僕のような、くだらなくてスケールの大きい一人芝居をやっている人は他にいないと思うので、ぜひ一度遊びに来て下さい!」としている。
脚本・演出・出演から公演運営まで、一人で担う入江雅人の「パンクスタイル」。観客を受付で迎え、その後に舞台上で別世界へ連れていく。札幌での3公演では、その独自の一人芝居が披露される。
公演情報 入江雅人 一人芝居「北海道のパンクスタイル2」
日 程 9月26日、27日(2日間・全3公演)
会 場 シアターZOO(札幌市)
脚本・演出・出演:入江雅人
受付・照明・音響・撮影:入江雅人


