梅雨明け以降の雨不足で、宮崎県綾町の広沢ダムは貯水率が大幅に下がり、13年ぶりの取水制限が行われています。9月上旬にも水が枯渇する恐れがあり、周辺の農家に不安が広がっています。
(早瀬純哉記者)
「こちら広沢ダムから見た川の上流側です。満水時は木が生い茂るあたりまで水がありますが、現在は水位が約13メートル下がり、白く干上がった山肌がむき出しになっています」
「農地を潤す」と書かれた石碑。農業用水を確保するための広沢ダムは、梅雨明け後の降雨量が2025年の8分の1に留まった影響で、貯水率が24日朝の時点で15.8%まで落ち込んでいます。
宮崎市は8月15日からダムからの取水制限を行い、25日からはこの制限を50%まで強め、畜産用水については断水することを決めました。広沢ダムの取水制限は、2013年以来13年ぶりで、宮崎市高岡町を中心に約2400戸の農家に影響が出ています。
(宮崎市高岡町の農家・脇元敏幸さん)
「本当は水がほしいが、水がないということでこれでも大丈夫かなと思って、水を止めている。みんな協力して節水している」
収穫まで1カ月となったコメは、田んぼの水を抜く「中干し」の時期にあたるため、今は大量の水を使いません。一方…
(宮崎市高岡町の農家・脇元敏幸さん)
「やっぱりハウス農家が、9月初めから定植がはじまる。それが一番水が必要になってくる」
高岡町にある23アールのハウスでキュウリを栽培する竹田幸治さん。9月上旬の植え付けを前に、危機感を募らせています。
(宮崎市高岡町の農家・竹田幸治さん)
「危ないなと思った。キュウリ1本が1日1リットルくらいは水が必要なので、ここで2600本は植えるから最低でも2t〜3tはこれから必要になってくる。早く雨が欲しい。節水は園芸には難しい」
宮崎市によりますと、このまま雨が降らなければ、9月10日ごろにはダムの水が枯渇する見通しで、市は節水への協力を呼びかけています。
