JAがコメ農家に払う前払い金、いわゆる「概算金」について、岩手県内では2026年、2025年よりも60キロあたりで1万円以上引き下げられることが先週決まりました。生産コストの上昇に直面する農家からは、落胆の声が上がっています。
岩手県八幡平市で8代続くコメ農家の立柳慎光さんは、「落胆と危機感ですね」と話します。2026年の概算金について厳しい表情を見せます。
コメ農家 立柳慎光さん
「最低金額が生産費を下回る金額だと普通に生活するのも大変」
JA全農いわてでは2026年の概算金について、1等米60キロあたり「ひとめぼれ」が1万7200円、「銀河のしずく」が1万7700円と設定しました。
2025年8月の金額と比較すると、いずれも1万800円引き下げられ、コメ不足が深刻化する前の2024年と同じ水準になりました。
農林水産省によりますと、2026年6月時点のコメの民間在庫は、過去最大の243万トンに上っていて、JA全農いわてではこうした「コメ余り」の状況を踏まえ、今回の概算金を決めたとしています。
一方で、物価の高騰により生産コストは高い状態が続いていて、立柳さんは今後経営を継続できない農家が増えるのではと危惧しています。
コメ農家 立柳慎光さん
「やっぱりつらい農家はたくさんあるんだろうなと思っている。今年の秋の収穫を終えて、来年離農する人が増えるのでは」
収穫の秋を前にコメ農家からは安定して生産できる環境を求める声が上がっています。
