鳥取県の国立公園・大山の近くを走る県道で、大量の食パンが見つかった。
回収された量は4日間で合わせて39キロにも。誰が、何の目的で食パンを捨てたのだろうか。
■ガードレール沿いに大量の食パンが…
8月14日、鳥取県の国立公園「大山」を管理する団体職員が、県道のガードレール沿いに食パンが並んでいるのを発見した。その数は30斤ほどで、およそ150メートルほどにわたり連なっていたという。
食パンはその日のうちに回収されたが、15日、16日にも同じ場所に食パンが捨てられていた。さらに20日にも捨てられているのが見つかり、回収された量は合わせて39キロに上った。
発見した職員は、「ガードレール沿いに並べて置いてるのは何か意図があるんだろうなと」話す。

■廃棄物処理法違反に問われる可能性も
関西テレビの神崎博報道デスクは次のように指摘している。
関西テレビ 神崎博報道デスク:この行為が餌付けなのか不法投棄なのかわかりませんけれども、不法投棄ということで廃棄物処理法違反に問われるかもしれません。
でも不法投棄であれば、山の中に捨ててしまうとか人目につくところに捨てる必要はない。今回も、崖の下に落としてしまった方が不法投棄としては見つかりにくい。道沿いに並べるような形で投棄されているのは、何らかの意図があるのかなと思います。
例えば野生動物の餌付けであれば、条例によって禁止しているような地域もありますし、何らかの法に抵触する恐れがあると思います。

■8月は山にエサが少なく、食べ物が置かれた場所へのクマの誘引リスクは高く
この投棄が特に問題視される理由のひとつが、野生動物への影響です。大山周辺ではことし、クマの目撃情報が相次いでいる。
自然公園財団鳥取支部の平木尚一郎所長は「6月ぐらいからクマの目撃もあるので、ここに集まってきちゃったりするのは不安もある」と懸念を示した。
岩手大学の山内貴義准教授によると、過去に廃棄されたパンを食べたクマがいるという報告があるという。さらに、8月は山にエサが少なく、クマが行動域を広げる時期にあたるため、食べ物が置かれた場所への誘引リスクは高くなる。
「こういった餌付け行為で、国や自治体がせっかく行っている捕獲・電気柵などの対策がすべて水の泡という状態になってしまうかもしれない」と、山内准教授は警告している。
クマが道路沿いに集まれば、交通事故や人身被害につながる恐れもある。
警察や県が現場を確認しているが、今のところ、誰が何の目的で食パンを捨てたのかはわかっていない。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年8月21日放送)


