“海の宝石”とも呼ばれる「イクラ」の価格の高騰が止まらない。
今でも高級品の「イクラ」が、今後さらに手の届かない存在になる可能性も…
「イクラ」を提供するお店の苦悩と、価格高騰の背景について取材した。
■「幸せです」宝石のようにキラキラと輝くイクラ
まず訪れたのは、兵庫県明石市にある『いくら家 丼 頂』。
このお店の一番人気は、高級品のイクラをふんだんに使った「生いくら丼」だ。
ご飯の上で宝石のようにキラキラと輝く大粒のイクラを食べたお客さんは思わず…
客:幸せです。
使っているのは、すべて国産のイクラ。
記者も食べてみると…
記者リポート:ぷちぷちしているんですけど、ちょっと甘みも感じるくらいですごくおいしいです。

■「生いくら丼」の価格はおよそ20年前と比べて5倍以上に…
多くの客がこの「生いくら丼」を目当てに訪れますが、イクラが獲れる量が年々減っているため現在は1日限定20食のみ提供している。
さらに、ここ数年頭を悩ませているのが…
いくら家 丼 頂・店主:(イクラの価格が)近年、倍、倍、倍ぐらいの感じで高騰してます。
店主によると、イクラの仕入れ価格は店をオープンしたおよそ20年前と比べて3倍以上に高騰。
そのため、生いくら丼の価格を上げせざるを得ず、880円だった並盛は現在およそ5倍の4280円と超高級品になっている。

■秋サケの獲れる量はピーク時のわずか6%…
イクラの価格の高騰が止まらないその理由は、秋サケの歴史的不漁だ。
去年、北海道の秋サケはおよそ50年ぶりという記録的な不漁に見舞われましたが、ことしはさらにその半分ほどに減る見通しである。
これは6000万匹を超えていた2004年のピーク時のわずか6パーセントとなっている。
要因の一つとして挙げられているのが温暖化によるエサとなるプランクトンの減少。
友知さけ定置部会・福士英太さん:かなり厳しい。(放流したサケの)稚魚が戻ってこない。育てる漁業を何年もやっているが、それでも思うようにいってない。

■価格高騰で「イクラ」が手の届かない存在になる可能性も
秋サケの不漁予測で、さらに高騰すると見込まれるイクラの価格。
このまま価格の高騰が続けば「イクラ丼のさらなる値上げも考えざるを得ない」と話す。
店主:お安く提供したいけど、商売なので人件費削る、光熱費削る、限界までは頑張ってやっていこうかな。
ただでさえ高級品の「イクラ」が手の届かない存在になってしまうかもしれない。
(関西テレビ「newsランナー」2026年8月12日放送)


