北海道・江別市で起きた男子大学生集団暴行死事件。

札幌地裁は主犯格とされる川口侑斗被告に対し、検察側の求刑どおり無期懲役を言い渡しました。

事件は2024年10月、江別市内の公園で起きました。

大学生の長谷知哉さん(当時20)は当時交際していた八木原亜麻被告との別れ話をきっかけに、川口被告と当時17歳の少年を含む男女6人から暴行されたうえ、現金やカードを奪われ死亡しました。

強盗致死などの罪に問われている川口被告は、これまでの裁判で、事件当日に八木原被告と知り合い「トラブルを解決しようと思った」などと供述。

「良かれと思って」「ゆがんだ正義感」で行動したと説明しました。

2026年7月31日の裁判では、以下ようなやり取りがありました。

裁判官:
事件の中で、いつだったら止めても良いと思ってました?

川口被告:
被害者さんが土下座して謝罪して出血していて「申し訳ございませんでした」と言った時には「もういいかな」って思ってたんですけど、血を付けられたってなって、またスイッチが入ったって感じです。最初立って謝罪されたのが気に食わなかったのもあったので…。

裁判長:
立ったままの謝罪でイラつくのはなぜ?

川口被告:
先輩から、迷惑かけたら土下座するのが普通と言われたから…。

裁判長:
では、これまでの裁判であなた土下座しましたか?

川口被告:
してないです。

裁判長:
あなたの普通や常識で言えば、今回は本気じゃないってこと?

川口被告:
違います。

裁判長:
被害者が立ったまま謝罪して、何が悪いんですか?

川口被告:
自分より被害者さんの方が身長も高かったし、上から目線で謝られたのが気に入らなかったです。

検察側は、約2時間にわたった集団暴行について、「その苦痛は地獄の苦しみだった」と強く非難したうえで、「川口被告が暴行の全てを仕切っていた」として無期懲役を求刑。

対する弁護側は、更生の可能性があることを理由に「懲役25年が相当」と主張していました。

そして、迎えた8月7日の裁判で、札幌地裁の高杉裁判長は川口被告を主犯と認定。

裁判長は、「被害者は長い間、男児の誕生を希望していた両親がようやく授かった長男であり、両親や姉に慈しまれて育った」などと被害者に対する遺族の思いを代弁したうえで、「面識のない被害者に暴力を振るったことに、くむべき事情はなく、もはや理不尽以外のなにものでもない」などと非難し、求刑どおり無期懲役を言い渡したのです。

判決の瞬間、特に表情を変えなかった川口被告。

裁判長が、「自分のどこに問題があったか、生涯考え続けてください」と諭すと、小さくうなずきながら聞いていました。

また、同じく強盗致死などの罪に問われた当時17歳の少年には、求刑どおり懲役30年の判決が下されました。

北海道文化放送
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