止まらない物価高。

 外食を避け、自分用にお弁当を作る人が増えています。

 それも、見た目にこだわらない地味なお弁当が注目を浴びているんです。

 そのワケは?

 「お弁当を食べている人がいます。あそこにも弁当の人がいますね」(熊坂友紀子記者)

 節約のため自分用にお弁当を作る人が増えています。

 大手食品メーカー「ニチレイフーズ」の調査によりますと、月に1回以上自分用に作る人は81.2%で過去最も多くなっています。

 「おにぎりの値段が1個300円以上になってから自分で」 (弁当歴約1か月 60代)

 「弁当だと多分1食200円くらい。どうして前からやらなかったんだろう」(弁当歴約6か月 30代)

 いま注目を浴びているのが見た目にこだわらない、華やかさより中身重視のお弁当です。

 JA全農ではこれを「地味弁」と名付け、頑張らなくていいお弁当としておすすめしています。

 「品数や見た目より手間が少ない、洗い物が楽という点を重視する人が多くなっている」(JA全農「地味弁」担当)

 それでは北海道民は、どんなお弁当を食べているのでしょうか。

 そして、お弁当を作ることでどれくらい節約できているのでしょうか。

 約3000人が働く北海道庁本庁舎を訪ねました。

 さっそく拝見。きょうのメニューは?

 「肉じゃがとご飯。朝の手間が一番少ないことを望んでいるので、夕食をスライドさせたり、作り置きを入れたりしている」(弁当歴約5年 東 香澄さん)


 家計にどれくらいプラスになっているのでしょうか。

 「外で食べると1000円弱かかるが、弁当は100円もしない」(東さん)

 1食で約900円。

 週5日では4500円ほどの節約になります。

 大きいですよね。

 続いて、こちらの男性。

 休日に夫婦で1週間分のお弁当を作り置きして、朝の手間を省いているといいます。

 「コミュニケーションにもなるし、けんかした後も弁当を一緒に作ることで仲直りのきっかけになる」(弁当歴約3年 冨高 皓己さん)

 結婚前はコンビニなどで昼食を買っていたそうです。

 当時と比べると、どれくらい節約できているのでしょうか。

 「1日あたり600円ほどの節約。週5日だと3000円、夫婦2人だと倍の6000円の節約になる。妻と旅行に行きたい。いわば“お弁当旅行”」(冨高さん)

 お弁当にしたことでこんな影響があった人も。

 「血液検査の結果が、弁当にしたことで良くなった」(弁当歴約10年 小鷹 祐平さん)

 かつて、一世を風靡したお弁当と言えば、アニメの登場人物などを模して盛り付けたキャラクター弁当です。

 SNS映えなど、見た目も重視されました。

 それに対して今回見せてもらった人は、中身重視のお弁当が多かったようです。

 そのワケは?

 「母親などが家族のために作っていた弁当から、1人暮らしやシニア世代が健康や節約を意識して作るなど、弁当の役割自体が広がっている印象」(JA全農「地味弁」担当)

 続いて訪ねたのは個人事業主などが働くコワーキングスペースです。

 お弁当歴15年という熟練に出会いました。

 「前の日に作った『もやしナムル』にキュウリとかまぼこのあえ物、サケの竜田揚げに焼き魚。映える弁当や、人に見せられる弁当は作ったことがない」(弁当歴約15年 工藤 洋平さん)

 費用はどれほどなんでしょうか?

 「買うより絶対安い。300円くらい」(工藤さん)

 外食などで1000円使った場合と比べると、その差額は700円になります。

 1か月1万4000円、1年で16万8000円、15年だと252万円の節約です。

 毎日続けるコツを聞いてみると。

 「時短は大事にしている。夜に作る時、翌日分を残せるよう多めに作るなどしている」(工藤さん)

 こちらの女性は、1か月前からお弁当生活を始めました。

 「いろいろな野菜をミキサーにかけて、冷凍して1週間分ストックにしておいて、小分けに持ってきてスープにして飲んでいる」(弁当歴約1か月 畑 ほのかさん)

 冷凍スープの作り置きです。

 これを始めてからお昼以外も外食が減り、月の食費は6万円から1万5000円になりました。

 「見た目に凝りすぎると完璧主義になる。きれいにしなければと、やり始めたら続かない。食べたら結局同じ」(畑さん)

 自分だけのお弁当、始めてみませんか?

北海道文化放送
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