■高校生ら110人が腹痛、下痢、吐き気などの症状

6月19日、長野県の佐久保健所は立科町の宿泊施設で食中毒が発生したと発表しました。調理、提供された食事を食べた1グループ353人中の110人を検査したところ、患者便、調理従事者便からウエルシュ菌が検出されました。患者は全員快方に向かっているということです。保健所は、この施設の施設部門に対して、19日から21日まで3日間の営業停止を命じました。

食中毒が発生したのは、立科町の「池の平ホテル エクセル東館」です。

保健所によりますと、6月11日午後4時頃、患者関係者と宿泊施設の関係者から、「ホテルに宿泊した複数名が、腹痛、下痢を呈している」旨の連絡がありました。

患者は、6月10日にこの施設で調理、提供された食事を食べた1グループ 353人のうち110人で、10 日午後7時頃から、腹痛、下痢、吐き気などの症状を訴えたということです。

長野保健所が行った検査により、患者の便、調理従事者の便からウエルシュ菌が検出されたことなどから、この施設の食事が食中毒の原因と断定したということです。

なお、患者は全員快方に向かっているということです。

保健所によりますと、患者らのグループは高校の行事でホテルを訪れ、ビュッフェ形式の食事をとっていました。

保健所は、この施設の施設部門に対して、19日から21日まで3日間の営業停止を命じました。

ホテルの運営会社の「池の平ホテル&リゾーツ」は「弊社では、日頃より衛生管理の徹底に努めてまいりましたが、この度の事態を厳粛に受け止め、深く反省しております。お客様や関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、改めて心よりお詫び申し上げます。食の安全・安心を最優先とし、以下の再発防止策を今後徹底してまいります」としています。

■患者へ提供されたメニュー

鶏肉の唐揚げ、ミニアメリカンドッグ、ひとくちヒレカツ、信州そば、ミニハンバーグ、チキンのクリーム煮、ソース焼きそば、プチ肉まん、フライドポテト、ナポリタン、酢豚、ネパールカレー、寿司(マグロ、サーモン、エビ)、じゃがいもスープ、味噌汁、ご飯など


■ウエルシュ菌の食中毒とは

【特徴】長野県の資料より
ウエルシュ菌は、ヒトや動物の腸管、土壌など自然界に広く住み着いています。この菌は酸素を好まない(嫌気性)菌で、芽胞(がほう)と呼ばれる胞子のような形態をとることがあり、その状態だと熱や乾燥に非常に強い特徴を持っています。食品を大釜などで大量に加熱調理すると、中心部が無酸素状態になり、芽胞の状態で生き残ったウエルシュ菌が適温になると発芽し、活発に発育を始めます。こうしたウエルシュ菌が多数増殖した食品を人が食べることにより、食中毒を発症します。


【症状】
潜伏期間は6~18時間と比較的短く、その主な症状は水様性の下痢と腹痛です。多くは1~2日で回復し、特別な治療は必要ありません。

【予防方法】
カレー、シチューなどの煮込み料理や野菜の煮物は、調理したらなるべく早く食べるようにしましょう。一度にたくさん作った時は、本菌の発育しやすい 45℃前後の温度を長く保たないようにしましょう。具体的には、小分けしてから急速に冷却(15℃以下)し、冷蔵もしくは冷凍保存しましょう。

また、食品を温め直すときは、かき混ぜながら中心部まで十分に火が通る(75℃以上)ようにしましょう。「加熱したから大丈夫」といった過信は禁物です。

長野放送
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