1700人以上が犠牲となった岡山空襲から6月29日で81年を迎えます。子供たちに平和について考えてもらおうと、空襲を体験した女性が18日、岡山市の中学校で講演しました。

◆5歳の時に岡山空襲を体験 86歳女性が今年も「語り部」に

講演会は岡山市中区の岡山操山中学校で毎年開かれているもので、1年生約100人が参加しました。

講師として招かれたのは川野辺郁さん(86)。5歳の時に岡山空襲を体験しました。

◆「そこらじゅうに遺体が…」母親に言われ遺体をまたいだ川野辺さんを襲った”恐怖心”

1945年6月29日未明、アメリカ軍のB29が岡山市中心部に約9万5000発の焼夷(い)弾を投下し、1700人以上が犠牲となった岡山空襲。川野辺さんは家族と近くの川に避難しました。

(幼少期に岡山空襲を経験 川野辺郁さん)
「そこらじゅうに遺体があり足の踏み場がなかった。仕方がないからまたいでおいでと母親に言われたが、またいだ途端に足ががくがくして立てなくなり座り込んでしまった」

◆自分より幼い頃に…岡山空襲の壮絶な体験に生徒は「平和が当たり前ではない時代があった」

5歳の女の子のあまりに壮絶な体験。岡山空襲について初めて話を聞いた生徒も多く、真剣な表情で耳を傾けていました。

(参加した中学生は…)
「(平和は)当たり前のものだと思っていたが、それが当たり前ではない時代があったというの身に感じた。平和を続けていくために一人一人を尊重し友達を思いやる気持ちを忘れずにいたい」

◆80年経った今も空襲の時の夢が…きょうだいげんかであっても「争いごとは絶対に駄目」

凄惨な記憶を話すことは苦しく、抵抗があったという川野辺さん。それでも、戦後80年以上が経過し当時を知る人が減る今、次の世代へと平和の尊さを伝え続けていきたいと話します。

(川野辺郁さん)
「未だに夜中に空襲の時の夢を見る。「お母さん助けて」という自分の叫び声で目が覚める。争いごとは絶対に駄目。家の中でのきょうだいげんかでも一歩下がって相手の話を聞き、考える姿勢でいてほしい」

岡山放送
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