6月18日、JR東海がリニア工事に伴う環境対策について、初めて議会の場で説明を行いました。JRによる理解を求める努力が進む中、注目は鈴木知事がいつ着工の判断を出すのか?その判断に影響を与えるかもしれない影のキーパーソンがいます。
18日、静岡市議会に集まった市議会議員たち。
説明に立ったのはJR東海のリニアに携わる幹部です。
JR東海 リニア静岡工事事務所・永長隆昭 所長:
リニア新幹線ができた後には、今の「のぞみ」に乗っている人がリニアに移行することがあるので、東海道新幹線の利便性を向上させ、静岡と三大都市圏の移動を便利にしたい
トンネル工事で発生する大量の土砂の処分方法や南アルプスに生息する動植物を守る方法、それに着工後の監視体制などについて説明しました。
一方で、大井川流域の市町などでの20回以上に及んだ住民への説明会も22日には最終回を迎えます。
注目が集まるのは鈴木知事がいつ着工の可否を判断するのか。
18日から始まった県議会6月定例会で所信表明を述べた鈴木知事は…
鈴木康友 知事:
リニア中央新幹線整備をめぐる県の対応は山場を迎えつつある。知事である私が状況をしっかりと見極め、結論を出す時期などを検討していく
そうしたなか、一部で影のキーパーソンとの見方もあるのが国土交通省の水嶋智 事務次官です。
かつては国交省の鉄道局長を務め、当時は静岡工区をめぐって何度も県内へと足を運びました。
水嶋事務次官にとって川勝前知事は同じ高校の先輩にあたりますが、リニアへの向き合い方については苦言を呈することも。
国土交通省・水嶋智 鉄道局長(2020年・当時):
判断にあたっての具体的な根拠や理由は何か。抽象的な言葉のやり取りに陥ることなく、事実に即した具体的・建設的な議論が行われることが大変重要
これに対して川勝前知事は…。
川勝平太 知事(2020年・当時):
静岡県が(工事を)遅らせていると言っているのは誰なのか。水嶋(当時の鉄道局長)ですか?江口(当時の技術審議官)ですか?藤田(当時の事務次官)ですか?それともJR東海の社長ですか?副社長ですか?名前が挙げられるではないか。その人たちがそう言っている。なぜそんな嘘をつくのか?
水嶋事務次官が国交省の事務方トップの座に就いたのが2025年7月。
これまで国交省の事務次官は1年交代が通例で、このため県が静岡工区の着工容認を花道として用意するのではないかと話す関係者もいます。
県の元幹部:
水嶋さんには散々迷惑をかけたので在任中に形になるといい
鈴木知事の着工可否の判断はいつになるのか?日に日に注目が高まっています。
