16日、タイから日本に移送され、愛知県警に逮捕された佐々木裕介容疑者(38)。
特殊詐欺拠点のオーナーとみられています。

逮捕容疑は、組織的な詐欺を指揮したこと。

2025年2月、警察官などになりすました嘘の電話をかけさせ、現金3140万円をだまし取った疑いが持たれています。

取り調べに対し「黙秘します」と供述しているということです。

佐々木容疑者がオーナーをしていたのが、カンボジアにあった詐欺拠点。

この拠点を巡っては、偽電話のかけ手とみられる日本人29人、指示役とみられる中国人夫婦、勧誘役のリクルーターら7人などが逮捕されました。

中にあるホワイトボードには、日本人の名前がずらりと並んでいます。

左側の欄には詐欺の進行状況を表す文字。
「留」は継続中、「死」は失敗、「無効」は最初から相手に疑われたという意味。

日本人の偽電話のかけ手たちを競わせ、成績が悪いと体罰などを加えていたといいます。

被害者の資産の情報をまとめた資料には、日本語と中国語の両方で書かれていて、日本人と中国人が情報を共有しながら管理していたとみられます。

計画を取りまとめていたとみられる佐々木容疑者は、メンバーから「A先生」と呼ばれ、報酬として月に1億円以上を得ていたといいます。

この詐欺拠点が関連する被害の見込み総額は数十億円。

佐々木容疑者はさらに別の複数の拠点を管理していた可能性もあり、警察は組織の実態解明を進める方針です。