◆香川県が新しい「県民歌」制作をさだまさしさんに依頼し話題に…岡山県には「県民の歌」あるの?
OHK岡山放送で夕方6時9分から放送中の「OHKライブニュース」の新コーナー「キニナル」。松島直輝アナウンサーが担当します。
香川県は5月、県民の日の制定に合わせ新しい県民歌を制作すると発表しました。作詞・作曲をシンガーソングライターのさだまさしさんが担当するということでも話題となっています。
そこで、こんな疑問が湧いてきました。
「岡山県には県民の歌があるのだろうか」
調べてみると岡山県にも44年前に作られた県民愛唱歌がありました。私たちは今回、この歌を作詞した人を探し当て、話を聞くことができました。
◆岡山県民に聞きました!県民愛唱歌「みんなのこころに」知っていますか?
(松島直輝アナウンサー)
「岡山県の県民愛唱歌「みんなのこころに」。街の人たちはこの歌を知っているのでしょうか」
Q:県民愛唱歌をご存じですか?
(70代夫婦)
「知らない」「分からない」
(50代・60代女性の2人組)
「知らない」「もっと宣伝すればいい」
(80代女性)
「聞いたことはあるが歌の内容は把握していない」
歌を聞いてもらうと・・・
「思い出しました!」
(60代女性)
「” 桃の咲くころ”から始まる歌でしょうか?(Q:どちらで知った?)勤め先でかかっていました。毎日(勤め先に)行く度に聞いていたので、歌えるかは分からないが出だしは思い出せる」
世代によって、県民愛唱歌の浸透度は違うようです。
◆作曲:小林亜星さん 歌:由紀さおりさん…作詞は一般公募で選ばれた女性
1982年に、当時の長野士郎知事の提唱で作られた岡山県民愛唱歌「みんなのこころに」。作曲は、数多くのヒットソングを生み出した小林亜星さん、歌うのは、昭和を代表する歌手の一人、由紀さおりさんです。
一方、作詞は、山本惠三子さんとなっています。一般公募で選ばれたということですが…山本惠三子さんとは一体、どんな人なのか。
日本作詞家協会の会員名簿には確かに山本さんの名前があります。私たちは、協会を通じて、山本さんと連絡を取ることができました。
そして、向かった先は・・・
(松島直輝アナウンサー)
「今回私がやってきたのは大阪府です。岡山県民愛唱歌「みんなのこころに」を作詞した山本恵三子さんに会いに行ってきます」
◆県民愛唱歌を作詞した山本恵三子さんを取材
こちらが岡山県民愛唱歌「みんなのこころに」を作詞した山本惠三子さんです。
赤磐市(旧山陽町)出身の山本さんは岡山大学教育学部を卒業、結婚を機に、20代で大阪に移り住みました。子供の頃から詩を書くことが好きだった山本さんは詩集を出したり、子供向けの歌の作詞をしたこともあります。
◆岡山県民愛唱歌に採用…作詞者の山本さん当時を振り返る
44年前に、岡山県の県民愛唱歌の歌詞が公募されていることを知った時も何気ない気持ちで応募。選ばれた時も、おおごとになるとは思っていませんでした。
(岡山県民愛唱歌を作詞 山本惠三子さん)
「弟の妻が(山本さんが作詞者に選ばれたことを知らせる)色々な新聞を1枚の紙に全てコピーして送ってもらい、すごいことなんだと。岡山大学教育学部を出ているから学校の先生のほとんどが友達。学校でみんな歌っていると聞いて良かったと思った」
◆山本さんが「県民愛唱歌」に込めた思い、そして現在 歌に対する県民への期待
ふるさと岡山を離れていた山本さん。ある思いを込めて県民愛唱歌を作詞したといいます。
(山本恵三子さん)
「故郷というのは土地ではなく人。土地が懐かしいのではなく、あの時出会った人が懐かしい。人に対するほのかな思いをさりげなく入れて、桃やマスカットも特産だから(歌詞に入れた)」
そんな山本さんがこの歌に対して期待することとは・・・
(山本惠三子さん)
「愛唱歌として歌わされるのではなく、自分で歌いたくて歌ってほしい。鼻歌交じりでも良いので口ずさんだりしてくれればうれしい」
◆松島アナの取材後記
(松島直輝アナウンサー)
「今回、取材を通じて強く感じたのは、県民歌は郷土の文化・歴史を知る絶好の教科書のような存在だということです。
長野県の歌、「信濃の国」です。(松島アナウンサーの出身地の)長野県では、小学生の時から学校の授業で歌っていて、県民のほぼ全員が歌うことができ、郷土への誇りを持っています。
地方では若者の県外流出が大きな課題となっています。県民歌を通じて、県民の一体感や郷土愛が育まれ、地元定着、将来的なUターンにつながることが期待されています」
