「令和の米騒動」と呼ばれた米不足から2年が経ちます。
今年も田植えの季節を迎え、米の販売状況は今どうなっているのでしょうか。
福岡県内を取材しました。
県内でも最盛期を迎えている田植え。
今年も実りの秋へ向けて準備が着々と進んでいます。
その米の値段、農林水産省によると最新の全国平均価格は5キロあたり3644円と、2000円前後だった2024年までと比べると、依然として高い状態が続いています。
そんな中、現在の販売店の在庫はどうなっているのか?
宇美町にある店を訪ねました。
◆記者リポート
「見て下さい。お米の袋がたくさん積み上がっています」
在庫は十分。
去年までのように足りなくなる心配はなさそうですが、店長の表情は明るくありません。
◆いしぬき米穀店 石貫徹也 店長
「(在庫は)倍近くあるかと思います。ちょっと余計に仕入れすぎた感じにはなっています」
この店では、2024年からの米不足と需要の高まりをうけ、去年秋には例年の1.5倍ほどの量を確保する契約をしたといいます。
ところが年明けからは市場に出回るコメが増えてスーパーなどと価格競争が激化するとともに、去年まで先を争うように来ていた購入客も徐々に減り、在庫が膨らむ事態となっています。
◆いしぬき米穀店 石貫徹也 店長
「おいしいお米を求められるお客様は、引き続き来ていただいているんですけども、どうしても安いお米を求められる方は、スーパーで見つけたら買われたり、そういう方が多くなっていますので」
去年秋の契約時には例年より6割も高かったという仕入れの価格。
例年よりも在庫を多く抱える今、ギリギリまで価格を下げるなどしてなんとか在庫を減らすしかないと店長は話します。
◆いしぬき米穀店 石貫徹也 店長
「新米が始まる前に、もう一段値段が下がるかと、その辺も計算しながら、例年以上に頑張って販売していこうと思ってます」
長引く米騒動の影響。
需要と供給の狭間で販売店は翻弄されています
米離れには歯止めかからず
米の価格の高止まりで実際にを食べる量が減ったのかどうか、福岡の街で聞いてみました。
30人に聞いたところ「変わらず」が25人、「減らした」が4人、「増やした」が1人となりました。
やはり米は主食なので「高くても減らせない」という声が多く聞かれました。
一方で、業界団体が消費動向を全国調査したところ、昨年度の1人1カ月当たりのコメの消費量は4435グラムと前年から6.1%の減少し、7年ぶりの低水準となりました。
茶碗で換算すると1人4.4杯分と、米離れに歯止めはかかっておらず、生産者や販売店の苦悩は深まりそうです。
