2025年12月に長野駅前で起きたごみ収集車による死亡ひき逃げ事件の裁判で、検察側は、被告の男に拘禁刑3年を求刑した。弁護側は執行猶予付きの判決を求めている。
ごみ収集車でひき逃げか 男を逮捕
過失運転致死とひき逃げの罪に問われているのは、長野市の佐藤陽市被告(56)。
起訴状などによると、佐藤被告は、2025年12月、長野駅前の路地で、運転していたごみ収集車をバックさせた際、横たわっていた男性(当時47)に気づかず、左後輪でひいて死亡させ、救護せずに立ち去ったとされている。
被告はこれまでの裁判で起訴内容を認めていた。
妻「最高な夫で、最高な家族だった」
4月22日の裁判では、まず、死亡した男性の妻が証言台に立ち、「最高な男で、最高な夫で、最高な家族だった」と亡き夫をしのび、「少しでも重い処罰を望む」と述べた。
ウェットティッシュで血液をふき取る
続いて、検察側は、「安全確認をしないまま車両を後退させた行為は、基本的注意義務に著しく違反している。事故の後、コンビニでウェットティッシュを購入し、タイヤに付着した血液をふき取り、証拠隠滅を図るなど、情状も悪い」などとして拘禁刑3年を求刑した。
一方、弁護側は、「日の出前の暗い状況で道路に横たわっていた男性の発見は極めて困難だった」などとし、執行猶予付きの判決を求めた。
被告「一生、罪と向き合っていく」
最後に、裁判官から「言いたいことはありますか?」と尋ねられると、佐藤被告は、「尊い命を奪ってしまい、本当に申し訳ありませんでした。一生、この罪と向き合っていきます」などと話した。
判決は5月18日に言い渡される。
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