特定危険指定暴力団「工藤会」の元幹部が有罪判決を受けた恐喝事件をめぐり、被害者が当時の工藤会トップの野村悟被告らに損害賠償を求めた訴訟の判決です。

福岡地裁は被告側に1400万円あまりの支払いを命じました。

この事件は工藤会幹部だった男が2018年から2022年までの間、会社経営者の男性に対し「会に対して、何らかの筋は見せないかんよ」などと脅迫し、あわせて約1200万円を脅し取ったものです。

元幹部は2023年に逮捕、起訴され有罪判決が確定しています。

被害にあった男性は、元幹部が当時、工藤会に所属していることを利用しており組織トップにも暴力団対策法に基づく責任があるとして、事件当時に工藤会のトップで総裁だった野村悟被告や会長の田上不美夫被告らに対して1450万円あまりの損害賠償を求めていました。

一方、野村被告らは「利益を受け取る立場になかった」「時効が成立している」などと主張していました。

20日の判決で福岡地裁の島田栄一郎裁判長は、元幹部の恐喝が「工藤会の威力を利用しての資金獲得活動に係る事業の一環」で野村被告らと密接に関連する行為と認定し、男性側の訴えを全面的に認め、野村被告らにあわせて1450万円あまりの支払いを命じました。

福岡県警では2023年から暴力団などが関与する事件の被害者を対象に、損害賠償など訴訟に向けた調査などの弁護士費用を負担する制度を全国で初めて導入していて、今回の被害者はこの制度を利用し提訴していました。

また野村被告をめぐっては市民襲撃事件を巡る訴訟で、これまでにあわせて1億円以上の賠償金を支払う判決が確定しています。

テレビ西日本
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