NTTドコモは「ガラケー」の愛称で知られる3G回線の携帯電話サービスを3月いっぱいで終了。
北海道で利用している約2万4000人に影響が及びそうだ。
鈴木美子さん、76歳。初めてスマートフォンを購入。
「(3Gの)携帯電話が使えなくなるというので、混むから急いで来たんです」(鈴木 美子さん)

今まで、どれくらいの期間使っていたのか?
「20年くらいかな」(鈴木さん)
鈴木さんはこれまでガラパゴス携帯、いわゆる「ガラケー」を使っていた。

しかし、NTTドコモが3G回線を3月いっぱいで終了するため、今まで使っていた「ガラケー」が使えなくなる。
「北海道全体だと1月末時点で、2万4000人ほどの契約者がいます。終わる理由は利用がどんどん減ってしまっていること。新しい電波をより安定させるために、今回の停波に至った」(NTTドコモ 北海道支社 瀬川 悠司さん)

携帯電話の始まりは1985年に登場した「ショルダーフォン」。
肩からかけて持ち運ぶタイプで、重さは約3キロもあった。
月の基本使用料が2万円以上、通話料は1分100円だった。

その後、軽量化が進み1991年には当時世界最小と言われた小型携帯電話「mova」シリーズが登場した。
そして、1999年「iモード」がスタートした。

「インターネットなどから自分の欲しい情報だけを選択して手に入れる。NTTドコモでは、これらの頭文字からこの機能をiモードと呼んでいます」(2000年2月放送のナレーション)
携帯電話とインターネットを接続する、当時としては画期的なサービスで、航空機やコンサートのチケットの予約やメールの送受信、ゲームなどができるというものだった。
「さっぽろ雪まつり」の会場周辺の地図や、雪像の紹介なども見ることができた。

「なくなったら困る」
「死んじゃう」(当時の利用者)
2001年には3G回線「FOMA」も始まり、次々と新たな機能が生まれた。

今では当たり前のこんなことも。
「みなさんはビデオやCDを借りる時に、会員証を忘れてしまったことはないでしょうか。でも、携帯電話があれば大丈夫。携帯は今や身分証明書にもなります。あらかじめ会員番号を登録し、レジで送信ボタンを押せばビデオやCDが借りられます」(2002年11月放送のナレーション)

さらに、カメラ機能の付いた携帯電話も2000年代から普及した。
「数多く並ぶ携帯電話の中で人気を集めているのが、携帯とデジタルカメラが合体したカメラ付き携帯です」(2003年7月放送のナレーション)
写真付きメールの通称、「写メ」という言葉が誕生したのもこのごろ。

「娘を撮って田舎の祖母に送る。すぐ送れるから便利」
「やり直しがきくから、何回も撮って友達に送れる」
「カメラとして使っている方が多いかもしれない。おまけに携帯電話という感覚が今風だと思う」(いずれも当時の利用者)

画期的で、一世を風靡したさまざまなサービス。
しかし、データ通信の主流は4Gや5Gへと進化した。
auは2022年、ソフトバンクは2024年に3Gサービスを終了。
NTTドコモも3月いっぱいで終了することとなった。

鈴木さんも使い慣れた「ガラケー」から初めてのスマホに変更。
思い出の写真は?
「お花の写真。ずっと咲かなかった花が咲いて、残しておきたい」(鈴木さん)

さまざまな思い出が詰まった「ガラケー」のデータをスマホに移行。
また、ガラケー時代には考えられなかったアクセサリーのケースも購入。
「これ、いい?」(鈴木さん)
「はい、対応の機種です」(店員)
「これでお願いします」(鈴木さん)

全ての手続きが終わった。
データが移っているか確認。
お気に入りの写真は?
「ほれ、画面も大きいね。うれしいわ」(鈴木さん)

まだ使い慣れないスマホを使って写真を撮影してみた。
「すごいね」(鈴木さん)

鈴木さんに今後スマホでどんなことをしたいか聞いてみると。
「機能がいろいろ入っている。血圧を測ったり、友達はマージャンゲームをしたりしている。そんな使い方ができたらいいかな」(鈴木さん)

ガラケーはどうするのでしょうか?
「ちょっと取っときます。思い出に、しばらくは取っておきます」(鈴木さん)
携帯電話が一気に広がるきっかけとなった3G回線は、まもなく役目を終える。
