「日本でも身近な課題」母国を追われた難民に寄り添う人たち

認定NPO法人「難民支援協会」 鶴木由美子さん

  • 「難民」と認定され在留許可を得られるのは年間40人程度
  • 生活用品の支援から法律相談、地域住民の橋渡し役も
  • 8年前に中東から逃げてきた女性「みんなにありがとう」

紛争や人権侵害などから自分や家族の命を守る為、やむを得ず母国を脱出した人々。

こうした「難民」と言われる人たちは、全世界で6850万人(2017年)もいる。

ホームレスになってしまう難民も…

認定NPO法人「難民支援協会」には、アフリカや中東などから逃れてきた人たちが、年間700人近く相談に訪れる。

この事務所では、日本に逃れてきた難民が保護されるために、難民保護の専門集団として、来日直後から自立に至るまでを支援している。

鶴木由美子さんは「難民や難民申請者というのは、最低限のセーフティネットからもこぼれ落ちてしまっている人たちなんです」と難民たちの現状を明かした。

日本の難民申請者数は1万人以上。

それに対し、難民と認定されて在留許可を得られるのは年間20~40人程度。2016年の難民受け入れ数は、ドイツが約26万人(認定率41%)、フランスが2万4000人(21%)、アメリカが2万人(62%)、イギリスが1万3000人(33%) (難民支援協会調べ)だが、日本の認定率は1パーセント以下と、先進諸国に比べて極端に少ない数字だ。

難民保護の観点からさまざまな議論がなされている今も、公的支援を受けられず、手持ちの資金も底をつき、一家でホームレスになってしまうケースが後を絶たない。

そこで「難民支援協会」では、難民の人たちにお米、パスタ、衣類、オムツなどの生活用品の提供や、宿泊所や医療機関の紹介をしている。

また、在留資格取得のための法律相談や地域住民との橋渡し役も担っている。

「私にしてくれたことを、死ぬまで忘れない」

8年前、中東から10歳の息子を連れて逃げてきた女性。

難民申請中だというこの女性は「(鶴木さんは)私の手を取って、住む場所を決めてくれて、助けてくれて。みんなにありがとうと言いたい。私にしてくれたことを、私は死ぬまで忘れない」と、鶴木さんに感謝した。

祖国を追われ、日本で難民認定の結果をひたすら待ち続ける人々に手を差し伸べ、「自立」を促す鶴木さんらの活動。先の見えない、長く苦しい道のりに寄り添っていく。

鶴木さんは「日本でも難民というのは身近な課題なのだと知っていただいて、 共に社会で生きられるように 仕組みを考えていくというのがすごく大事だと思います」と語った。

認定NPO法人「難民支援協会」
https://www.refugee.or.jp/

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
フジテレビ 毎週水曜日22:54~23:00放送中(関東ローカル)
BSフジ 毎週土曜日 21:55~22:00放送中
■動画はこちらから
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive.html

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/sdgs.html

フューチャーランナーズ~17の未来~の他の記事