「もっともっと強いまっすぐを」 “球界の絶滅危惧種”高橋礼が東京五輪メダルへと導く

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  • 球界に数えるほどしかいないアンダースロー投手高橋礼は自らを絶滅危惧種とよぶ
  • 188cmの長身から繰り出す140キロ台後半のストレートで勝負
  • これからも「速いまっすぐ」で勝負する高橋の今後の目標は・・・?

アンダースローの高橋礼投手

プロ野球のオールスターゲーム、初選出の選手たちの中で、自らを「絶滅危惧種」というソフトバンクの高橋礼投手。いまや、プロ野球界に数えるほどしかいなくなったアンダースローと呼ばれる投法で注目を集めています。

プロ1年目の昨シーズンは1勝もあげられなかったものの、今年はすでに7勝をマークする急成長ぶり。そんな『彼のアンダースロー』はふつうとは、少し違うんです。

アンダースローのピッチャーといえば、メジャーにも挑戦した牧田和久投手や国際大会で活躍した渡辺俊介投手のように130キロ台の速球と変化球を軸に「打たせて取る」ピッチングが主流。技巧派と呼ばれる投法です。
しかし高橋の武器は速球。188cmの長身から繰り出す140キロ台後半のストレートで勝負します。

「もっともっと強いまっすぐを追い求める」

そんな高橋の速球について中日ドラゴンズで50歳まで活躍した山本昌さんは、
「下からくるボールが140キロってすごく速く感じるんです。バッターの体感速度というのはMAXの時は155キロくらいのイメージ。あれだけ下からしっかり投げるアンダースローは少ないので、目が慣れていないということでバッターは非常に手こずるのかなという感じはします。」と評価。

そんな高橋も中学生までは長身を生かしたオーバースローでした。
思うようにスピードが出せず悩んでいた時にコーチの放った言葉が運命を変えます。
「中学2年生の時、コーチに腕の位置を下げないかといわれてそこからアンダースローにかわっていった感じです。今は速いまっすぐで勝負できるような、もっともっと強いまっすぐを追い求めていきたいと思っています。」

と語った高橋。投法をかえ、いまでも速球を追い求めているのです。

アンダースローの裾野を広げたい

そんな高橋の今後について山本昌さんは、
「ああいうボールはおそらく他国の選手は見たことないでしょうし、渡辺俊介投手がWBCで活躍しましたけど、そういう役割ができるんじゃないかという風に思っています。日本のピッチャーのレベルって世界でも質は一番高いという風に私は思いますので、日本でこれだけやれるってことはもちろんメジャーにいっても通用するだろうなと。きっと国際大会、オリンピックもありますので、きっと重宝されるのではないかと思います。」と期待を寄せました。

いまや球界に数少なくなったアンダースロー。
世界で活躍した先輩たちの背中を追い、高橋が新たな時代を築きます。
「歴代のアンダースローの選手は国際大会で活躍しているからこそ重宝されていると思うので、絶滅危惧種のアンダースローと言われていますが僕が活躍して、アンダースローとして裾野を広げたいと思います。」

まずは、来週12日、13日に開催されるオールスターゲームでの活躍、さらには2020東京五輪で日の丸を背負い世界と戦う姿を夢見る23歳に注目です。

【執筆:フジテレビ 報道スポーツ部 斉藤葵】