女性が語る魅力…「味わって食べられる」

留まることを知らない「パンブーム」。その中でカタい食感の“ハード系パン”も定着していますがさらに進化を遂げたハード系のパンがあった。

まず、ハード系パンの魅力について街の女性に聞いてみると…?

女性:
「カタめが好き、ハードパン。パリパリしているのと、カロリーがなさそうなところがいいです」

別の女性:
「ハード系は味わって食べられるじゃないですか、何回もかむから。そこがいいかなと思います」

半数以上が“ハード系”のパン屋も

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パン屋でもハード系パンに注力するお店が増えている。

訪れたのは名古屋市天白区の「ぱん兄弟」。実に販売しているパンの半数以上がハード系パンだ。

女性客:
「もっちりとした感じが好きです」

別の女性客:
「ふわふわなパンよりも『食べた』って感じがします。ハード系のパン屋さんがすごく多いから、流行ってるんだろうなって思いながら買います」

お店の一番人気は『ばけっと』。なんと税込み108円と、かなりお値打ち価格だ。

ほかにもチーズ入りバゲットや、珍しいハード系のバゲットを使った「桜あんぱんハード」など様々な種類のハードパンが揃っているが、最近登場したパンがあるという。

ぱん兄弟 大野貴正さん:
「普通のハード系のパンよりも水が多くて、もっちりしていて究極のハード系パンです」

熟練の職人だからこそ作れるハード系パン

店員が「究極のハード系パン」と語るのが、『多加水ぱん』。

通常、ハード系のパンを作るときは小麦粉に対して水を70%の比率で加えるというが、『多加水ぱん』はさらに水を加え、100%の比率。つまり小麦粉と1対1の割合にする。

水分量が多くなることで、でき上がった生地もブヨブヨに…。

これが究極のハード系パンになるのかと思ってしまうが、高温で焼き上げることで皮が薄くパリッと焼き上がり、中に水分をしっかり閉じ込めたパンに仕上がる。

水を加えるタイミングや生地のこね方を間違えると、パンが台無しになってしまうという『多加水ぱん』。熟練の職人だからこそ作ることができる、まさに究極のハード系パンだ。

なぜハード系パンの人気が続いているのか。東海地方のパン事情に詳しいパンの達人、石臥博代さんにその理由を聞いた。

“パンの達人”石臥博代さん:
「食事にパンを食べる習慣がだんだん広がってきて、昼でも夜でもパンを活用するようになりました。(ハードパンは)使われている材料がシンプルなので、いろんな食事に合いやすいんです」

朝食以外でもパンを食べる習慣が当たり前になり、肉や魚などメインの食材との相性がいいハードパンに注目が集まっているという。

さらに最新の注目ハード系パンが…。

“パンの達人”石臥博代さん:
「パン屋さんでこのごろよく見かけると思いますが、タルティーヌが人気です」

新ハード系“具だくさんタルティーヌ”

そのタルティーヌがあると聞いて向かったのは、愛知県安城市の「しあわせをはこぶパン」

お客さんに聞いてみると…?

女性客:
「見た感じおいしそうなので、いつも買っていて、タルティーヌは歯ごたえがあって具も美味しいです」

別の女性客:
「カリカリして美味しいので、私は好きです」

気になる“タルティーヌ”…。一体どんなパンなのか。

しあわせをはこぶパン 稲熊恒毅さん:
「ハードパンに具材を乗せたオープンサンドのことをタルティーヌと言います」

黒コショウがかかったハムやスクランブルエッグ、そしてニンジンを乗せたたまごのタルティーヌや、ベーコンに青ネギをどっさり敷き詰めたタルティーヌなど、この店では季節に合わせて3種類をラインナップ。

ベーコンに青ネギをどっさりと敷き詰めたタルティーヌ
ベーコンに青ネギをどっさりと敷き詰めたタルティーヌ

“合わせやすさ”や“アレンジのしやすさ”も魅力

看板商品は「白菜のタルティーヌ」!
看板商品は「白菜のタルティーヌ」!

中でも看板商品は「白菜のタルティーヌ」だ。

野菜でパンがほぼ見えないが、もちろん使っているのはハードパン。

ベシャメルソースとショウガをたっぷり敷き、ハムをのせる。そしてそれに、茹でた大きな白菜をドーム状にどっさりとのせ、2種類のチーズでふたをして完成。ボリューム満点のタルティーヌだ。

しあわせをはこぶパン 稲熊恒毅さん:
「ハード系のパン(バゲット)はシンプルなパンなので、野菜の味や風味を生かしたような感じになっています。食べ応えもあって、色んな料理に合わせやすいかと思います」

アレンジのしやすさも魅力のタルティーヌは、自分好みの味を試したくなるパンだった。

【東海テレビ】

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