会津学鳳高校が全国145の作品から最優秀賞
立派なタイにだて巻き、彩り鮮やかな煮しめ。
リアルに描かれているのは、正月には欠かせないおせち料理。
実はこれ、高校生たちが学校の「あるモノ」に描いた作品で、このアート作品が、全国で日本一に輝いた。
作品が描かれたあるモノとは、黒板。
黒板メーカーが企画した、「黒板アート甲子園」で、会津学鳳高校は、全国の高校から寄せられた145の作品の中から、見事最優秀賞に選ばれ、4日、表彰式が行われた。
日学・吉田朋弘社長は、「伝わってくるものの強さ、インパクト。もめることなく、全員一致で最優秀賞を決めた」と話した。
縦1.1メートル、横幅3.3メートルの黒板には、チョークだけを使って15品目もの食材が色彩豊かに表現されている。
タイの鱗も忠実に再現されていて、見ているとお腹が空いてくるほどの臨場感。
会津学鳳高校美術部2年・長谷川藍さんは、「(工夫したのは)チョークの粉を削って水に溶いて、絵の具のようにして使うっていう技法も使った」と話した。
春休み中に1日7時間、10日間で完成
作品を手掛けたのは、美術部の2年生5人。
春休み中に1日7時間、心を1つに、10日間で完成させた。
長谷川さんは「とてもうれしいです。力を合わせて長い期間をかけて(最優秀賞を) とれた。結果として(努力が)実った」と話した。
高校では、2020年も作品を制作し、日本一を目指す。