このような条件のもと、「約3年分のホコリが溜まったフィルターを掃除すると、消費電力量やCO2(二酸化炭素)の排出量はどのくらい変わるのか?」を検証。

「フィルター掃除」で1カ月あたり800円

エアコンの「フィルター掃除あり」の場合と「フィルター掃除なし」の場合とで、日中9時間(9時~18時)、エアコンをつけっぱなし(冷房運転、風量自動)にして、消費電力量を計測し、1カ月あたりの電気料金とCO2の排出量を調査した。

なお当日の気象条件は、「フィルター掃除なし」の実施日が「晴/最高気温33.0℃/平均気温28.9℃」で、「フィルター掃除あり」は「晴/最高気温33.5℃/平均気温29.6℃」だった。

「フィルター掃除なし」と「フィルター掃除あり」の比較(提供:ダイキン工業)
「フィルター掃除なし」と「フィルター掃除あり」の比較(提供:ダイキン工業)
検証の実施条件(提供:ダイキン工業)
検証の実施条件(提供:ダイキン工業)

その結果、「フィルター掃除あり」は「フィルター掃除なし」に比べて、フィルターの目詰まりで余分に発生していた48.9%分の消費電力量が削減され、1カ月あたりの電気料金で800円、CO2排出量が11.7キロ削減されたことが分かった。

エアコンの「フィルター掃除」の有無による消費電力量、電気料金、CO2量の比較(提供:ダイキン工業)
エアコンの「フィルター掃除」の有無による消費電力量、電気料金、CO2量の比較(提供:ダイキン工業)

「フィルター掃除」+「室外機周辺の片付け」の節電効果

続いて、「フィルター掃除に加えて、室外機周辺も片付けると、消費電力量やCO2排出量はどのくらい変わるのか?」を検証。

「エアコンの『フィルター掃除なし』かつ、室外機周辺に『障害物あり』」の悪条件と、「『フィルター掃除あり』で室外機周辺に『障害物なし』」の好条件で、それぞれ、日中9時間 (9時~18時)、エアコンをつけっぱなし(冷房運転、風量自動)にして、消費電力量を計測し、1カ月あたりの電気料金とCO2排出量を調査した。

悪条件と好条件の比較(提供:ダイキン工業)
悪条件と好条件の比較(提供:ダイキン工業)
検証の実施条件(提供:ダイキン工業)
検証の実施条件(提供:ダイキン工業)

結果、フィルターのホコリや室外機周辺の障害物を取り除いたことで、余分に発生していた105.1%分の消費電力量が削減され、1カ月あたりの電気料金は1720円、CO2排出量は25.2キロ削減されるという大きな効果が得られた。

「フィルター掃除」と「室外機周辺の障害物の有無」による消費電力量、電気料金、CO2排出量の比較(提供:ダイキン工業)
「フィルター掃除」と「室外機周辺の障害物の有無」による消費電力量、電気料金、CO2排出量の比較(提供:ダイキン工業)

これらの結果から、「フィルター掃除」をしないと約1.5倍、「フィルター掃除」と「室外機周辺の片付け」のどちらもしないと約2.1倍の電力消費につながる可能性があることが分かった。

「フィルター掃除」「室外機周辺の障害物の有無」による消費電力量(提供:ダイキン工業)
「フィルター掃除」「室外機周辺の障害物の有無」による消費電力量(提供:ダイキン工業)

これらの結果を受け、ダイキン工業は「エアコンのフィルター掃除だけでなく、室外機周辺に障害物がないかについても一度確認してみることをおすすめする」としている。