ロッキン「混雑緩和のため入場時間指定チケットを導入」

8月6、7、11〜13日と5日間、千葉県で開催されるロック・イン・ジャパン・フェスティバル。20、21年は中止となり、3年ぶりの開催となる。待っていたファンも多く、チケットは6月10日に全券種が完売となったという。

開催に向けてのコロナ対策は、政府や千葉県のガイドラインに則った基本的な感染症対策に加え、会場周辺の混雑緩和のため、入場時間指定チケットを導入。ステージ前方エリアは事前抽選の入れ替え制として、参加者同士の密集を回避するとのことだ。また熱中症予防を考慮したマスク着用に関しては、政府による屋外での着用についての考え方と一般社団法人コンサートプロモーターズ協会のガイドラインに準ずる方針だ。

なお会場の千葉市蘇我スポーツ公園は広く、ステージエリアの総面積は約90,000平方メートル。各ステージエリアが隣接していることから移動もスムーズで、近距離かつ広い動線を密にならずに移動することができるという。

(画像提供:ロック・イン・ジャパン・フェスティバル事務局)
(画像提供:ロック・イン・ジャパン・フェスティバル事務局)

――開催に向けての準備でいま、大変なことを教えて。

今年からROCK IN JAPAN FESTIVALは、新たな会場である千葉市蘇我スポーツ公園で開催します。弊社主催のイベント「JAPAN JAM」でも使用している会場ですが、新たにエリアを拡大するなど、新しいフェスを一から作り上げるような感覚で多くの課題と向き合いながら準備を進めています。

熱中症対策と感染症対策を両立させることも課題の一つであると認識し、そのため、マスク着用などのルールに関しても、政府や自治体のガイドラインに則り、適切に設定できるよう検討を重ねています。


――今年の開催への思いを聞かせて。

昨年の夏、収容人数を例年の半分以下にし、出来る限りの感染対策も講じたROCK IN JAPAN FESTIVALを中止にせざるを得なかったことは、とても残念であり、私たちにとって大きなダメージでした。会場を茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園から千葉市蘇我スポーツ公園へ移転したことも、イベント業界を取り巻く、厳しい状況に向き合った結果の重い選択でした。

千葉市蘇我スポーツ公園は、広大でフラットなグラウンド状の空間に複数のステージを建てることが可能です。ROCK IN JAPAN FRESTIVALは日本最大の野外ロックフェスティバルとしてのスケールはそのままに、都心からのアクセスが良くなり、より気軽に参加できる都市型フェスへと進化することになります。新たな開催地で、新時代のロック・フェスとしてRCOK IN JAPAN FESTIVALをスタートさせたいと思っています。


――来場者にはどのように楽しんでほしい?

今年、ROCK IN JAPAN FESTIVALは、その20年の歴史を引き継ぎながら、新しく前に進んでいきます。自然との一体感、シームレスに演奏を楽しむことができる高いエンターテインメント性、飲食エリアやトイレ、グッズ売り場、すべてへのアクセスが簡単な利便性、そうしたものが一体となった祝祭空間として最高のものを目指します。

ぜひ参加者の皆さんには、ルールを守りながら、自由で開放的な空間を楽しんでいただけたらと思います。