岡山県の伊原木隆太知事は、15日「少子化対策」に特に力を入れると宣言。
来年度当初予算案で、一般会計の総額、約7506億円のうち約199億円を出会いや出産・子育てを支援するための「少子化対策」に充てるとしました。

その中で新たに組み込まれた“ある項目”が、賛否を呼んでいます。

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岡山県 伊原木隆太知事:
結婚しなくなっている、晩婚化、未婚化が日本の少子化の根本的な原因だっていうのが、私の考えでありまして。自分とすればもっと早めに、結婚しておけば良かったっていうふうに“後悔する人を減らす”っていうことで、個人的にも幸せになっていただき、社会としても、子どもを増やすっていうときに、私「同窓会」ってすごくいいと思うんです。

なんと、「少子化対策」として、若者が結婚や子育てなどを考えるきっかけになるよう、同窓会の開催経費を補助する市町村に、「補助金」を出すというのです。
年齢制限を設け、30代程度までをターゲットとして支援していく予定だといいます。

この予算案に一部から好意的な声が上がる一方で、岡山県民からは否定的な声も。

20代:
それ(同窓会)が少子化対策になるのかなっていう感じは、ちょっとしますけどね。それを悪用する若者っていうのは、結構増えそうだなと思います。

20代:
直接的なつながりは、あんまりないような気がどうしてもしてしまいますよね。逆に不倫とか増えそうなイメージはあるので、少子化に直結してるのかなっていうのはありますね。

「結婚までの流れは早い」同窓会で結婚

「めざまし8」が取材したのは、「同窓会がきっかけで結婚した」という男性。
現在24歳、4年前に小学校の同窓会で再会した同級生と意気投合。すぐに交際がスタートし、その1年後に結婚したといいます。

同窓会をきっかけに結婚した阿川さん:
元々、好きだなという気持ちはありましたね。(久しぶりに会って)かわいいなと思いました。ひとつの出会いは大きいことだと思うし、自分の人生の大きなターニングポイントだと思うので。
「アプリで出会いました」と「同窓会で出会いました」だと、ちょっと聞こえが変わってくるので。自分の親も向こうのことを知っているし、向こうの親も自分のことを知っている状態だったので、(結婚までの)流れは早かったです。親も、あの子なら大丈夫でしょうということは言ってくれました。

2カ月前には、女の子も誕生。岡山県の「同窓会開催への補助金」についてどう思っているか聞いてみると…。

同窓会をきっかけに結婚した阿川さん:
お金を出してくれて、(同窓会を)やる機会を与えてくれるだけ、すごいありがたいんじゃないかなとか、そういうのは感じますね。

県の担当者によると、今回の「同窓会補助金」には、少子化対策だけでなく、別の目的もあるそうで。

岡山県子ども福祉部子ども未来課 横田健二課長:
ふるさとに帰るUターンのきっかけになるというのもありまして、ふるさと回帰という、いいメリットがあるので、ぜひこれをやってみようという話で。実際成功するかどうか、分からないんですけども、チャレンジしてみようと。

少子化対策として、税金を使った「同窓会開催の補助」、「経済の活性化」も含めたこの岡山県のチャレンジ。今後の動向が注目されます。
(めざまし8 2月20日放送)