2026年のJリーグは約半年間にわたり特別大会・百年構想リーグを開催します。
その開幕を2週間後に控えた静岡県勢3クラブは恒例の鹿児島キャンプで調整を行っています。
チームの仕上がりを現地で取材しました。
松永雄暉ディレクター:
壮大な桜島も見守るここ鹿児島の地に静岡県勢3つのJクラブが集結。それぞれ新しい指揮官のもと、キャンプでどのような仕上がりを見せているのでしょうか?
まずは、J1・清水エスパルス。
昨シーズンは目標の10位以内が果たせなかったことから、J1リーグ連覇の実績を持つ神戸の吉田新監督を招聘し、新戦力11人を加え強いエスパルス復活への土台作りに着手しています。
清水エスパルス・吉田孝行 監督:
いろいろな失敗がありながらも目に見えて成長しているのを日々感じている。選手たちの姿勢も素晴らしいし(この環境に)感謝している
この鹿児島で取り組んでいたのが、“リアクションサッカー”。
相手のシステムや戦術に合わせて臨機応変に対応し、攻撃のバリエーションを増やしてきました。
例えば、相手が積極的なプレスでボールを奪いに来た場合に、いかにかわしてボールを保持するかに取り組み、短い時間の中で濃密な練習メニューをこなしています。
清水エスパルス・宇野禅斗 選手:
チームとして明確にやること、やって欲しいことは落とし込めていると思う。よりチーム全体として理解を深めて、シーズンスタートから勢いをもって戦っていけるようによう準備したい
続いてはJ2のジュビロ。
昨シーズン、目標のJ1復帰は果たせませんでしたが、攻撃面ではリーグトップのクロス数。
サイド攻撃という特色をさらに磨くために、コーチから昇格した志垣良 新監督は「(中を)空けるためにはまず(ボールを)サイドに出す。サイドにボールが出たら、バックステップ踏みながら斜め(の動き)」と細部まで指示を送りながら強化を図ります。
サイドを活かせば中央も活きる。
サイドにボールがある時に相手がクロスを警戒して寄せてくれば、その空いたスペースに別の選手が侵入して中央を崩す起点とします。
サイドを主戦場とするルーキー・吉村は手ごたえを感じていました。
ジュビロ磐田・吉村瑠晟 選手:
自分の中では戦術理解や自分のプレーを出すところはしっかりできている。試合でもしっかり絡んでチャンスを演出したり、守備のところで強度を出すところは出来ている。これをもっと突き詰めてやりたい
また、2017年から2年半在籍していた中村俊輔 氏が臨時コーチとして帯同。
日本代表で共闘した守護神も、その効果を話します。
ジュビロ磐田・川島永嗣 選手:
若い選手にとってもいい刺激になるし、自分自身にとっても大きな刺激になっている。
(Q.今季はどんなプレーを見せたい?)皆さんが見ていて心動かされるようなプレーをしたい。自分もそうだしチーム全体で見せていけたら
そして、元日本代表の効果で言えば、注目がJ2の藤枝MYFC。
2026年は槙野智章 新監督の指揮のもと、笑顔でチーム強化に取り組んでいます。
エスパルスやジュビロがいる鹿児島市から約40km離れた霧島市でキャンプを行っていて、昨シーズンまで掲げてきた攻撃的なスタイルは踏襲しつつ、DF出身の監督らしく攻撃につながるための守備にも多くの時間を割いていました。
藤枝MYFC・槙野智章 監督:
激しい強度の練習を毎日やっている。間違いなく1日1日過ごしながら大きく前進し、変わっていると思う
そして、2026年にチームの中心を担うのが新たな10番・菊井悠介です。
J3・松本山雅で主力として経験を積み、今季はカテゴリーを1つ上げ、MYFCに加入。
パスやドリブルでチャンスを演出するだけでなく、自らも積極的にゴールを狙います。
藤枝MYFC・菊井悠介 選手:
攻撃の部分では藤枝の中でもリーグの中でも違いを見せなければいけないし、ゴールも取らなければいけない。(槙野監督には攻撃も守備も)全て求められているので、大変なタスクだが、やりがいはある
宿舎では選手とのコミュニケーションを大事にして信頼感を深めてきた槙野監督。
“お祭り男”と呼ばれた新指揮官がいかにチームを盛り立てるか、クラブの新しい歴史を作る上で今後も目が離せません。