教員不足が深刻化する中、2025年度の公立学校の教員の採用倍率が過去最低となりました。
文部科学省が公表した調査結果によりますと、公立の小中高校、特別支援学校を合計した今年度の全体の採用倍率は前年度の3.2倍から低下し、2.9倍で過去最低となりました。
学校別でみても、小中高校ではいずれも過去最低で小学校は2.0倍で前年度の2.2倍から低下しました。
小学校の採用者数は1万7078人で前年度に比べて285人増加しましたが、受験者数は2025人減って3万4434人でした。
中学校の採用倍率は3.6倍で前年度の4.0倍から減り、高等学校の採用倍率は3.8倍で前年度の4.4倍から低下しています。
全体の傾向として2000年度以降、採用倍率が低下していて、文科省は「大量の定年退職に伴う採用者数の増加と、売り手市場による既卒の受験者数の減少などが影響したと考えられる」としています。
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