富山県高岡市の40代男性が、警察官などをかたる人物から「あなたの携帯電話が犯罪に利用されている」などと言われ、約1870万円を騙し取られる被害に遭いました。

高岡警察署によりますと、先月14日、高岡市の40代男性が県外の実家にいた際、固定電話に自動音声ガイダンスの電話がかかってきて、指示どおりボタンを押すと、携帯電話ショップの店員を名乗る男につながりました。
男から「あなたの契約した携帯電話が犯罪に利用されている」と言われ、警察に相談すると告げると「大阪府警の警察官につなぎます」と言われました。

その後、大阪府警のハシモトと名乗る男とLINEでやり取りし「秘密保持法の容疑者になる」「資金移動をさせて調べる必要がある」などと言われました。
被害男性は指示どおり暗号資産取引所のアカウントを開設し、約1650万円分の暗号資産を送信。さらに指定された口座に220万円を振り込みました。

後日、被害男性が職場の上司に相談し、本物の警察に相談したところ詐欺被害と判明しました。
警察は「警察官を名乗る者から『捜査対象になっている』と言われたら、名前や所属を確認し、一度電話を切って家族や警察に相談してください」と注意を呼びかけています。
(富山テレビ放送)
