火山ガスの影響で登山道の一部の通行が規制されている栗駒山の対応を検討する岩手県の専門部会が開かれ、2026年春の全面通行再開へ向け迂回路の付近のガス濃度を調査することになりました。
12月23日の専門部会には大学や県などから13人が出席しました。
岩手県など3県にまたがる栗駒山は火山ガスの影響で2019年から一関市の昭和湖を含む須川コースの一部で立ち入りが禁止されています。
専門部会では2026年春の全面通行再開に向け安全対策を協議していて、これまでに昭和湖の付近に迂回路を設け、火山ガスの危険な濃度を知らせる警報器を設置することが了承されています。
23日は県の担当者から昭和湖のガス濃度が2022年度以降低い水準で推移し、2025年度も上昇は見られなかったことが報告されました。
これを受け新たに設けた迂回路の付近でもガスの濃度を詳しく調査する方針が了承されました。
栗駒山火山防災協議会火山ガス対策専門部会 土井宣夫部会長
「登山者も早く(規制解除を)と思っているだろうが、安全対策の要なので(調査を)続けなければならない」
県では栗駒山の全面通行再開を2026年5月ごろと見込んでいます。