漁獲枠を超えたことで、休漁となっていた北海道の小型船スルメイカ釣り漁について、水産庁は11月5日、審議会を開き、漁獲枠の拡大を決めました。しかし、採捕停止命令は継続されることがわかりました。
水産庁は資源管理などの観点から、小型船によるスルメイカ釣り漁の漁獲上限量(漁獲枠)を設定しています。
2025年度は全国で2800トンに定められましたが、青森県などで豊漁が続いたことから、これまでに3回の追加配分が行われ、漁獲枠は4900トンまで拡大されていました。
しかし、10月24日時点での実際の漁獲量は5896トンと、約1000トン超過していたことから、水産庁は11月1日、スルメイカ漁では初めてとなる採捕停止命令を出していました。
その後、水産庁は11月5日の審議会で専門家らと議論し、留保枠などを追加して漁獲枠を5757トンに拡大することを決めました。
ただ、拡大された漁獲枠も、実際の漁獲量を下回っており、採捕停止命令は継続されることになりました。
北海道での小型船スルメイカ漁の再開の見込みは依然として立っていません。