上越新幹線の新潟駅などでJR東日本が11月6日実証実験を開始します。切符やICカードを取り出すことなく歩いて通過できるウォークスルー改札。そこで使われているのが顔認証の技術です。
■“顔認証”で通過できるウォークスルー改札
【齋藤正昂アナウンサー】
「長岡駅の上越新幹線の改札。こちらが切符を入れる従来の改札、そしてこちらのトンネル型のようなものは新たな改設。切符を入れられそうな箇所はありません」
長岡駅の新幹線改札に登場した近未来を感じさせるトンネル。従来の改札に必要な切符やICカードを取り出すことなく通過できるウォークスルー改札です。
【JR東日本新幹線統括本部 恩田義行ユニットリーダー】
「改札機を通過するお客様がわくわく感を感じられるようなつくりになっている」
改札の混雑緩和などを目的にJR東日本が実用化を目指すウォークスルー改札。
長岡駅に設置されたトンネル型の顔認証改札機は中を通った際に壁面に設置されたカメラが顔を認識。事前に登録された顔と照合して通過できるかどうかを確認します。
認証に成功したかどうかは、光る色で通過する客に通知。
実用化に向けて、まずは新潟駅と長岡駅間の新幹線定期券を持った中学生以上の客を対象に11月6日、実証実験が始まります。
もちろん、新潟駅にも顔認証改札機が設置されていますが…
【齋藤正昂アナウンサー】
「新潟駅の顔認証改札機。こちらは長岡駅とは別のタイプのものが設置されています」
【JR東日本新幹線統括本部 恩田義行ユニットリーダー】
「日常の生活になじむように、通過されるお客様が顔認証改札にすんなり入っていけるような改札機をつくった」
新潟駅では既存の新幹線改札機に顔認証改札機をかぶせて設置するタイプを採用。従来の改札機と大きく見た目が変わらないのが特徴です。
■利用者の不安払拭へ実証実験「早く実装できるよう検証重ねたい」
駅の利用者からは利便性の向上を期待する声が。
【駅利用者】
「スムーズにいけば改札の混雑はだいぶ減るんじゃないかと思う」
【駅利用者】
「両手が空くのは楽。病院なんかだと全部顔認証だから、一般には(顔認証に)慣れ始めているかもしれない」
その一方で、不安を口にする人も。
【駅利用者】
「顔が似ていたりとか、引っかかったりとか色々ありそう。私は切符やSuicaのほうが安心感はある」
こうした不安の声に応えるべく、顔認証の精度などについて実証実験を通して検証。6日からモ二ターに登録された約500人がこの顔認証改札機を利用することになります。
【JR東日本新幹線統括本部 恩田義行ユニットリーダー】
「顔認証改札は大きな荷物をお持ちのお客様とか普段切符を使い慣れていないお客様に非常に有効な手段。新幹線で優位性が高いと思っているので、より早く実装できるように様々な検証を重ねていきたい」
この実証実験は一部の期間を除き、来年3月末まで行われます。